優勝まであと1つ!マリア・シャラポワは全仏オープン準決勝でカナダのユージニー・ブシャールと対戦し、4-6, 7-5, 6-2で逆転勝ち。決勝の相手はシモーナ・ハレップ。
決勝は今夜10:00開始予定。
シャラポワはこれで3試合連続の逆転勝ち。一方、決勝の相手のハレップはまだ今大会1セットも落としていない。
やはりブシャールも強かった。試合の流れのポイントになったのは第2セット第4ゲームかなあ。先にブレイクしたシャラポワがブレイクバックされて2-1で迎えたブシャールのサービスゲーム。ブシャールが40-0とリードしたものの、そこからシャラポワが逆転でブレイク(最後のポイントはブシャールのダブルフォルト)して再び1ブレイクアップに。だがシャラポワも5-3でリードした第9ゲームでは2回のセットポイントをダブルフォルトでつぶした挙げ句にブレイクされて追いつかれてしまう。そしてタイブレーク突入かと思われた第12ゲームをブレイクしてこのセットを奪い、セットカウント1-1に。最終セットではまたも第4ゲームを40-0からひっくり返してブレイクしてリードを奪い、第8ゲームもブレイクして見事に勝利。
試合のハイライト動画はこちら。試合後の記者会見動画はこちら。
シャラポワのコメント
「今年のクレーコートシーズンでは何度もタフな試合をしているので、それがいい結果につながっている。いろんな状況に追い込まれてきたからね。(クレーコートで最終セットまでもつれた試合でこれで19連勝になったが)でもそういうことは経験を積んだり、鍛えられてできるようになるのかはわからない。ただあきらめたくないし、自分はこんなにも努力しているのだからそう簡単に試合をなげたりすることはできない。(最後にクレーでフルセットで負けたのは2010年全仏オープンでのエナン戦だったが)あの試合には負けたけど、その時に全仏でも優勝できるんじゃないかって思った。もちろんやらなきゃいけないことはたくさんあったけど。これで3試合連続フルセットの戦いだけど、終わった時にもう1試合くらいやれる体力はまだ残ってると感じた。数年前はそうは感じなかったから、進歩しているんだと思う。」
参考にしたニョーヨークタイムズ紙の記事はこちら。
さて次に決勝、シャラポワxハレップ。WTA公式サイトの記事から紹介。
1. シャラポワ、1つの大会で、3試合連続で1セットダウンからの逆転勝ち。これは初めて。
2. ハレップ、1セットも落とさず決勝へ。女子のグランドスラムで1セットも落とさずに決勝まで進んだのは98年USオープンでのダベンポート以来16年ぶり。(結局ダベンポートはその大会で1セットも落とさず優勝。)
3.シャラポワは決勝で勝つとランキングが5位に。負けても6位に上がる(現在は8位)。(ブシャールに負けてたら10位以下に落ちてたようです。でブシャールはトップ10入りできたとか。)
4. ハレップは大会後にランキングが3位に上がること確定(決勝の結果にかかわらず)。ちなみに1年前は57位。
5. 決勝戦で勝った方が、シーズン最終戦のWTAファイナル出場権争いのランキングで1位になる。
6. シャラポワが勝つと生涯獲得賞金額が歴代2位になる。(現在1位セリーナ、2位ヴィーナス。)
7. 4大大会決勝戦の経験はシャラポワが8回(4勝4敗)、ハレップは初めて。(注・経験豊富なマリアが有利、という声はよく聞くが、クビトバ、アザレンカは初めての決勝でマリアを倒して優勝した。またマリア自身も4大大会初の決勝でウィンブルドン優勝した。なので「経験があるから有利」はオレは全否定しますw)
8. シャラポワが勝つと4大大会5勝目。ヒンギスに並ぶんですね。その上はヴィーナス、エナンらの7勝。現役トップはセリーナで17勝。
9. ハレップが勝つと1990年代生まれの4大大会優勝者はクビトバに次いで2人目に。(ハレップは91年生まれ。)
10. 2人の過去の対戦成績はシャラポワの3勝0敗。最も最近の対戦は今年のマドリードオープンの決勝で、シャラポワが1セットダウンから逆転勝ちした。
シャラポワの今大会のIDカード