日本の風景 世界の風景

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イタリア  Republic of Italy

2007-08-07 | 世界地理
イタリア全土が地中海性気候ではない


イタリア南部と沿岸は地中海性気候Cs
夏には亜熱帯高圧帯におおわれて、晴天乾燥が続く。砂漠のような気候である。夏は乾季、冬は雨季というのが地中海性気候である。
ぶどう、オリーブのような耐乾性作物が栽培される。低所得者が多い。イタリア北部の富裕層は、イタリア南部をアフリカと思っている。イタリアの南北における経済的格差が、イタリアの南北問題である。

北部の気候は日本と同じ温暖湿潤気候Cfa
イタリア北部のポー川流域には平野が広がる。ポー川の平野の意味でパダネベネタと呼ばれる。パダノベネタでは、年中雨が降り、乾季はない。
米・小麦・とうもろこしなどの栽培、肉牛・乳牛の飼育が盛んである。先進国共通の商業的混合農業である。
パダノベネタの農業生産の高さが、イタリア北部にハイテク産業や、外国人観光客相手の高級ブランド品製造業を育てた。北部の混合農業は豊かさの象徴であり、南部の地中海式農業は貧しさの象徴である。



イタリアは新期造山帯、活動中の火山がある
ベスビオ火山  1281m
79年8月24日にベスビオ火山が噴火、火砕流がポンペイの町を襲った。人口1万人の生活がそっくり火山灰に閉じこめられた。18世紀末からポンペイの町の発掘調査が進められ、古代ローマの市民の生活が分かってきた。
市街地は区画整理され、町中には劇場・公衆浴場があり、下水道まであった。ローマ市民の享楽的生活を繁栄する家財道具や壁画も、火山灰の下から現れてきた。
ベスビオ火山はしばしば噴火する。最近の大噴火は1973年である。


エトナ山  3350m
シチリア島には富士山と同じコニーデ型火山エトナ山がある。富士山同様、火山であるにもかかわらず、観光化が進んでいる。
登山バスで1920mまで登り、そこから2920mまではロープウェー、そしてロープウェー終点から山頂付近まで改造バスで行くことができる。
2002年10月27日にエトナ山が噴火し、溶岩が2250m付近まで流れた。しかし、観光客の登山が途絶えたのは3日間限りであり、ツアーの予定にしたがって山頂をめざす人の波が再び続いた。


大衆化したブランド品生産は、イタリアの重要産業
ルイ・ヴィトン
フランスがルイ・ヴィトンの発祥地である。現在はフランスだけではなく、スペイン、イタリアの工場で大量に生産されている。特にイタリアはブランド靴の生産が盛んである。


エルメス
パリが発祥地で、パリにはエルメスが何でもあるが、日本からの観光客はイタリアでエルメスを買う。エルメスはフランスメーカーなのに、イタリアメーカーと勘違いしているのかもしれない。


グッチ
グッチオ・グッチがイタリアのフィレンツェで、高品質の革製品を生産した。革靴、革バッグなどが人気がある。


シャネル
フランスで帽子、香水の高級品生産販売を手がけていたが、化粧品全般、宝石、靴などにも手をのばした。ヨーロッパ各地のみならず、日本にも専門店があるが、イタリアとフランスのシャネルが本物と信じられている。大衆化したブランド品の典型。


nana'
イタリアの靴・ミュール製造の専門メーカーである。手作りのため、世界中で大量販売は不可能である。入手困難なnana'のサンダル。






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