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小倉谷は濃尾平野に流れる、という考えは誤り

2007-10-09 | 世界地理
地形図では、小倉谷は堤防の中を通り、濃尾平野に流れるが 
次の地形図では、小倉谷(青色点線)は津屋川と立体交差をして、堤防を通り抜けて濃尾平野に流れるように書いている。しかし、これは地形図のミスである。小倉川は堤防を抜けない。堤防と津屋川の間の竹やぶで、小倉谷のコンクリート流路は終点になり、水が竹やぶに流れ落ち、一番の低地を流れる津屋川に流れ込む。

(この地形図では、小倉谷の点線が堤防下を点線で通り抜けるのが間違い)


小倉谷は右から流れる。自動車のある堤防下をトンネルで抜け、左側の濃尾平野に流れ出る。小倉谷は狭く浅いので、水量は少ない。

(この説明は間違い。小倉谷は堤防下をトンネルで抜けない)


濃尾平野(多芸輪中)において、小倉谷は運搬してきた砂礫を堆積、自然堤防をつくった。養老団地に至る大小の集落は、その自然堤防上にできた農業集落である。
養老団地は0m地帯に堤防が縦横につくられ、洪水の危険がなくなってできた。養老団地西を流れるのが小倉谷(十三ケ村川)、東を流れるのが五三川である。

(この説明は間違い。小倉谷が多芸輪中に自然堤防をつくったのは輪中堤防のできる前だから、江戸時代よりは古い。小倉谷の旧流路が現在の十三ケ村川)


小倉谷(十三ケ村川)が駒野新田で津屋川に合流する。手前が小倉谷、向こう側が津屋川である。津屋川の洪水が小倉谷に逆流しないように、背割り堤防と水門で、水位が調節される。
なお、橋は国道258号線が津屋川を越える部分である。

(この説明は一部間違い。小倉谷の旧流路が十三ケ村川。十三ケ村川の水は小倉谷から供給されるのではなく、0m地帯の湧水である)


数値地図名古屋から、小倉谷流域を3Dで見ると、小倉谷は津屋川を越えて、輪中堤防のできる前には、濃尾平野に流れ込んだことが分かる。



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