1年ほど前から始めた絵の具の退色実験の経過報告の4回目です。
前回1月のブログ→こちら
<実験環境>
色を塗って一部を覆ったパネルを南に面したベランダに向けて吊しています。
ガラス越しに反射光が当たります。
アクリル絵の具(ホルベイン・ゴールデン・リキテックス)と
透明水彩絵の具(ウィンザー&ニュートン)の2種類で作成
画像でもわかりますが、ウィンザーレッド(上から5段目)、
クリムソン(上から6段目)にはっきりと退色が見られます。
カドミウムレッド(上から4段目)、プルシアンブルー(上から11段目)
にも薄っすらと変化があるように見えます。
ウィンザーレッド、クリムソンは2段階の変化があり、日を追って退色が進む事がわかります。
カドミウムレッドも肉眼ではうっすらその様な変化があるようです。
プルシアンブルーはその様な階調は見られません、
ある程度退色するとそれ以上の退色はあまり無いか、かなりゆっくりなのでしょう。
これは1年前に作成したものは色ムラがあって、変化がわかり難かったので
2月初旬に作り直しました。
透明水彩は水彩紙を使っていますが、
こちらはイラストボードに色を塗り3分の2ほどを覆ってありました。
さて、半年を経過して、画像でわかるでしょうか?
オレンジイエロー(上から3つ目、アクリラガッシュ)に境目があります。
堅牢だと思っていたカドミウムイエローライトに僅かな変化があるように見えます。
意外です。
大きな変化ではなく何となく明るい黄色になった感じです、気のせい?
うーん、気のせいじゃないような。
その他の色は変化は感じられません。
アクリルの方は半年の変化なのでもう少し様子を見てみようと思います。