「たにぬねの」のブログ

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今月のお薦め_03.2006

2006-05-25 19:32:23 | 今月のお薦め_XX.20XX
「複雑ネットワーク」とは何か 増田直紀・今野紀雄(講談社:ブルーバックスB-1511)

 ブルーバックスはいいタイトルをたくさん輩出しています。しかし、自分は貧乏なので余程(よっぽど)でないと購入できませんが、この本はヨッポド!でした。

 繋がりのモデル化、繋がりをモデル化することでその繋がりの本質の理解、応用展開しよう、という内容だと思ってます。
 知り合い・友人関係、インターネット、公共交通機関、病気の感染などなど、さまざまな繋がりがあります。
 一時期はニュースに取り上げられることが多かった”人づてに(すなわち郵便などを介さず)遠く(とは限らないが)の誰かに手紙をリレーして届ける。”ことをスモールワールドな社会(世間は意外とせまい)を表す結果として紹介されています。
 この他にも 

□インターネット(ハブ、ノード、リンク、アクセス、携帯電話などなど)
□病気の感染
□知り合いの知り合いは知り合いだ!?(上記の手紙リレーのほかにも)
□ニューロンネットワーク
□タンパク質
□ビジネス上の繋がりも
など、おもしろおかしく繋がって書かれています。

大事なだと思う言葉を三つ挙げよといわれれば
・スモールワールド
・スケールフリー・ネットワーク
・ショートカット
かな。挙げておいてなんですが実は三つは同様な気もします。

で、繋がり・ネットワークを理解しようとした今日までの歴史もさらっと紹介しています。

 分野に限らず、完全に独立した系というのは皆無でしょうから、どのようなお仕事、プライベートなどの人間関係でもネットワークに置き換えて考察してみると、以前には見えなかったものが見えてくるかもしれませんよ。

例えば、
不良解析・品質の分野で、不良要因の洗い出しなどの特性要因図(魚の骨などという方がいます)が有効ですが、それだけにとどめず、各要因の関連付け、主要因というかまさにハブ的な性質の原因を考察するためにフリースケールのような考え方が必要だなぁって、ずっと思っていました。
どうやってか?。例えば、特性要因図の項目(特に末端や枝)同士に滑車をつけたいです。なおかつ、みやすく(←これが難しいかなぁ)

ネットワークの応用展開といっても、広げていく方と狭めていく方があります。それだけじゃないですよね、維持していくネットワーク応用もありますね。あらゆるところでwin-winを実現するには維持するネットワークが大いなる効果を発揮する、しているのかもしれません。 

何をするにも俯瞰できたらよいとは思ってます。
で、視野を広げるだけでは十分な俯瞰とはいえないのは
ネットワーク、それぞれの繋がりが見えてないということかもしれません。

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