ホームページのリニューアルで「めのお話」を刷新しようと考えていましたが今になってしまいました。第1回めは最近当クリニックでも始めた眼瞼(まぶたのことです)けいれんの治療についてお話したいと思います。
美容に関心のある方はボトックスというお薬の名前を耳にしたことがあるかもしれませんが、このお薬が眼瞼けいれんの治療にも使われるようになってます。ボトックスというのは商品名で正式にはボツリヌストキシンというお薬です。眼瞼けいれんというのはは眼のまわりの筋肉が脳からの指令の異常でけいれんし眼が開けにくくなったりする病気です。50~70代の女性に多いと言われており、目がしょぼしょぼする、まぶしい、目が乾くなどの軽い症状から自分の意思で目が開けられなくなり電柱にぶつかったりするような症状まで程度はさまざまです。
けいれんといってもぴくぴくするだけではないので上記のような症状がある方でなかなかよくならないようでしたら眼科受診をお勧めします。
この治療は眼のまわりの筋肉に数か所注射をするだけですので外来ででき、今まで点眼薬では効果がなかった方がびっくりするほどよくなることもあります。ただお薬の効果が3~4カ月しか持続しませんので効果が薄れてきたらまた注射しないといけませんが。