炭酸せんべい人間

徒然ブログ

温暖化で森林が消える

2018-07-30 14:53:05 | 日記
地球温暖化は、植物全般にも影響を与えます。

1~2℃というわずかな気温の上昇でも、地球の生態系に大きな影響を与えるそうです

現在の気温が100年間に3~8℃上昇するだけで、北半球にある熱帯森林は南から枯れてしまうといいます。

動植物はそれぞれが生きるのに適した気候の地域に生息していますが、温暖化により気温が上昇した場合、植物は動物のように足を使って自分に適した気候帯へと移動することができません。

樹木は種子を飛ばして分布を広げるしかありませんが、移動速度は一般的に100年で約20キロメートル程度とされています。

毎年0.4℃の速さで温暖化が進んだ場合の移動速度は100年で600キロメートルといわれていますので、追いつけません

日本でも温暖化は森林に深刻な被害を与えていて、たとえば兵庫県神戸市の六甲山のブナは、温暖化で育成の条件が悪くなり、成熟した種子や幼木が見つからなくなり、現在残っている原生ブナも平均気温が1~2℃上がれば育つ環境でなくなるそうです。

アラスカ南部では、温暖化の影響で森林に虫が大量発生し、森林の立ち枯れ現象が起きています。

そして、森林に被害が出ると、そこに棲みエサをとっている野生動物にも大きな影響を及ぼしていくのです

梅に鶯

2018-05-08 11:55:30 | 日記

梅と鶯は、松と鶴、紅葉と鹿などとともに、美しく調和したものであるとされていて、古来から歌に詠まれたり、絵に描かれてきました

花札でも、梅と鶯はペアになっていますね。

しかし、鶯は梅の木がとりわけ好きというわけではありません。

鳥の中には花の蜜を吸うものもいるのですが、鶯は花の蜜を吸わないのだそうです。

鶯は主に昆虫類や蜘蛛類などをエサにしています。

梅の木にだけ鶯の好む虫が多く集まるというわけでもありません。

また、鶯は梅の木だけではなく、どんな木にも止まります。

では、どうして梅と鶯がペアになったのでしょう?

鶯は〝春告(はるつ)げ鳥〟と呼ばれ、早春に現れてさえずり始めます。

鶯の初音と、梅の開花……その取り合わせがまことに良い風情である、というところから、両者がペアになったという説があります。

目白は梅の花の蜜が好物で、梅の花が開くと、その蜜を求めてやってきます。

目白は鶯と体つきが良く似ていて、その羽根の色は草色です。

草色のことを鶯色ともいいますが、鶯は地味な色をしていて、草色=鶯色なのは実は目白の方なのです。

梅の木に止まる目白を、鶯と見誤ってしまったことから、「梅に鶯」となったのではないかという説もあります。

南極の氷山と北極

2018-03-20 10:08:12 | 日記

南極大陸は地球上で最も寒いところで、そのほとんどは雪と氷で覆われています。

 

しかし、南極にもなんと〝砂漠〟があるのです

 

南極大陸の沿岸域には、数十から数百平方キロメートルの広さの、雪や氷がなく地肌が出ている部分があります。

 

その無氷雪地帯には水をたたえた湖水が点在していて、こけや地衣類(ちいるい)まで生えています。

 

またそこは大変乾燥していて、「南極の砂漠」などと呼ばれたりします。

 

じつは、砂漠(無氷雪地帯)は20以上もあり、南極大陸の約1パーセントを占めているのです。

 

南極大陸のロス海西岸には4000平方キロメートルに及ぶ南極最大の砂漠があり、そこではミイラ化したアザラシが200頭以上も発見されているそうです。

 

南極には砂漠だけではなく〝火山〟もあります

 

ロス海にある、ロス島中央のエレバス山です。

 

1841年、イギリスの南極探検隊がこの火山を発見しました。

 

富士山とほぼ同じ高さ(3794メートル)のエレバス山は活火山です。

 

ちなみに、探検隊が乗船していた海軍船舶の名前がエレバスだったので、その名前がつけられました。

 

2005年には小規模な火山灰噴出があり、溶岩湖近傍の火道からは溶岩の流出も観測されたそうです。


メアドの@が意味するもの

2018-02-21 13:27:34 | 日記

ふだん特に意識せず使っているコンピューター用語や記号には、それぞれ面白い語源があったりします

 

その1つが、メールアドレスに用いられている@(アットマーク)です。

 

会社名やサービス名に@をつけていることもありますが、そもそも@とは何のことでしょうか?

 

@は場所を示すat(アット)だという人がいますが、間違った用法です。

 

じつは、@マークは本来「単価」という意味の商標用語です

 

atマークと呼ばれますがatをデザインしたものではなく、ギリシャの壺を意味するamphoraの頭文字で、@は壺単位を表していたのです。

 

@だけでなく例えば、インターネットを閲覧するためのソフト「ウェブブラウザ」は本来「草を食う牛」の意味であり、動詞browseだと「物をむさぼり食う」という意味合いです。

 

また、インターネットネットワークに入る宣言を意味する「ログイン」は、もともとはlog(丸太)を海に投げ入れたこと(log in)に由来するそうです。

 

一度訪問したホームページをコンピューターに記憶させると次回からそのページにアクセスするスピードが速くなりますが、これを「キャッシュ」といいフランス語cacheで、(探検家などが後日使用するために食料や武器を)隠すが語源となっています


能と狂言はどう違うのか

2017-12-18 14:33:11 | 日記

テレビがない時代、日本人は落語や漫才、歌舞伎や能、狂言などの舞台芸能を娯楽として楽しんでいました

 

このうち、能と狂言の区別はつきにくいと感じる人が多いのではないでしょうか?

 

能は人間の情念や深い心理などをテーマとして扱うもので、役者は能面で顔を覆い、その面の動きや角度によって喜怒哀楽のすべてを表現します。

 

いっぽう狂言は人間社会のおかしさを扱います。

 

貴族や武士、庶民など身のまわりによくいる人物たちを演じ、おかしな行動や言葉、動きなどで顧客を笑わせます

 

能はシリアスな幽玄の世界を描くのに対し、狂言は日常的な暮らしのなかにある笑いがテーマです。

 

テレビ番組に例えると、能はシリアスドラマで狂言はお笑い番組といえるでしょう。

 

もともとは能と狂言は同じ芸能で、その源流は平安時代に生まれたと言われる猿楽です。

 

猿樂はサーカスのような曲芸や手品、ものまねなど多様多種な要素を含む芸能だったのですが、それがシリアスな要素は能に、お笑いの要素は狂言へと分かれていったのです。

 

芸能としては分離しましたが、能と狂言は一緒に上演されたので、顧客はシリアスな能を見たあとに狂言を見て笑い転げ、再びシリアスな能を見ていたそうです。