目標なんか持てるか

　何年か前から目標管理制度というものが導入され、年度始めに自己目標を立て年度末に自己評価をして管理職に評価される事になった。いわゆるPDCAサイクル手法で自己啓発的な位置づけになっている。以前にも書いたけれど、今の職場に来てから信頼感や任され感が全く実感できず、何をするにも事前承認を求められることにものすごく憤りを感じていて全くやる気が持てないでいる。だから目標なんて持てないのだ。

　物品を購入するにも、何かを修理するにも、ゴミを捨てるにも、いちいち事前承認を求められ、その手順を踏んでいないと誰の許可を得てのことかと問われる。残業だって事前承認を得なければならないから、あんな奴に頭を下げて残業なんてやってられるかという気持ちになり、残ってほしかったら超過勤務命令を出せという感覚になってしまう。実際に勤務時間内にできない仕事は一切やるつもりはない。、、、とオレ個人だけのことならこれで済むのだが、同僚の栄養士に対する超過勤務手当を請求させない態度いわゆるパワハラについては許しがたく、３６協定違反でもある5月の超過勤務４４時間分の不払い残業代の支払いを求める分会交渉の準備を進めている。

　ともかくやりたい事はたくさんあるが、何か特別な事をやろうとするとなんだかんだと難癖をつけられるし、起案や伺を立てたのかと言われるから余計な事はやってられるかという心境になってしまう。はっきり言って言われた事だけやってればいいやという思いになってしまっているのだ。

　なんで担当者を信頼して裁量を与えて任せる事ができないのだろう。任せるとサボる、あるいは不正をするという目で見ているのが、その目で分かるのだ。オレがもう少し大人なら自分のやりたい事を真正面からぶつけていけるだろうけれど、残念ながらそんな気には全くなれない。オレのやる気やパフォーマンスを引き出せないのは管理職のマネジメントが悪いからだと逃げいているだけだと言われるだろうが、全くやる気がわかないのだからしかたがない。

　だから自己目標なんか持てないし、言われた事しかやる気はない。それがマネジメント能力の無い管理職によるガチガチの官僚体制と、つまらない目標管理制度に対するオレなりの答えなのだ。