世にも美味い幻の魚
釣って食べるテレビを見た
想い出した 屈辱の日を!
滅多に手に入らない超美味い魚
親しい仲間が集まって試食とか
人見しりの私
美味いものと聞くと豹変する
細い糸ほどの繋がりにもの言わせ
名家の出のホストに
参加したいと頼んだ
当日 知り合いもなく
部屋の隅で
借りてきた猫も真っ青の硬直状態
せめてお手伝いをと
小鉢に薬味を・・・
気の弱そうな男性が
真向かいで私の手元を眺めている
すっと消えたと思うと
恐ろしい顔をした女房がでてきて
無言で小鉢の薬味をガバガバと
元へ戻す ひとこともなし
その日 助っ人の
小料理屋の夫婦
まさに虎の威を借る何とやら
招かれざる客でも 客は客
恐れ入った猫は ニャンとも言えず
私は自分に問う
また機会があったら
あんな思いをしてまで 食べに行くだろうか
美味い物に魂を売るか
誇りで腹を膨らますか
悩ましい問題である
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