一個人としての原田武夫のブログ

密やかな危機感を持ちつつ、それでも明るい未来を切り開いていこうと考える余裕のある人たちのための議論の場です。

はじめの一歩。

2009年08月16日 00時44分42秒 | まず始めに読んで下さい
人にはそれぞれ「決意の瞬間」というのがあるのでしょうが、私の場合、まもなく過ぎ去ろうとしている2009年”お盆の1週間”というのが再びそうであったようです。

12年ほどキャリアの外交官として勤めた外務省を辞めて早4年半近く。
その後、2年ほど「駆け出し言論人」として、今思えば実に不可思議な世界を生きてきました。

そして2006年11月頃。

「そろそろ本気でやらねば」

そう思った私は一念発起。それまでに腕一本の株式投資でつくった300万円を元手に(=資本金に)、筆を舐め、定款を作成。その後、CFO(財務・人事担当取締役)として正に経営という場面でも”右腕”となってくれた妻と共に、東京・府中の公証人役場、そして法務局へと向かったのでした。

あれから早いもので2年半が経ちました。
現在、私の会社「株式会社原田武夫国際戦略情報研究所」はおかげさまで所員20名(全員正規雇用)、年商は1億7700万円余り(2008年度)にまで成長しました。

もちろん「まだまだ」と言われればそれまでなのですが、この金融メルトダウンの最中でこの数字です。そしてまた、所員たちは正に伸び盛りの30代前半が中心。これから景気がリバウンドするのと共に一気に跳ね上がるのは必定なので、この春、ちょっとだけ無理をして大幅な事業・人員拡大(再編を含む)を行いました。いわば、”第2創業期”の始まりです。

この夏で・・・その”第2創業期”もようやく最初の山を越えた感じがしてきました。
「まだまだやるべきこと」はたくさんある。
しかし、それとなく感じ始めたのです、そう、いつもの”風”を。
人生の、次なるフェーズに行く時に、必ず吹いてきたあの”風”です。

・・・・・

会社というのは不思議なものです。

個人事業主では、どんなに優秀な人でも限界が絶対にやってきます。
「天才」であっても、すべてを一人でこなすのは無理です。

そこで、起業ということになる。

そして最初の内、創業者とその周りを取り囲むスーパースター(=えらくスキルの高い少数のメンバーたち)だけで和気藹々をやっている間は良いのです。
並み居る「起業本」には絶対に書いていない真実ですが、やがて絶対に”壁”が立ちはだかります。

儲かっている。そう、確かに儲かってはいる。
しかし、”壁”がある。それを超えなくてもいいのでは?という誘惑はある。でも、創業者は無性にこれが超えたくて仕方がない。
なぜなら・・・・そこに"壁”があるから。
ところが他のメンバーにはその「意味」が分からない。
高まるテンション。そして、ついには空中分解寸前というところにまでいく。
「儲かっているのに前に進まない」という最大のジレンマ。

それを乗り越えるためにはひとつしか方法はありません。
「人を増やすこと」です。
第2創業期を迎えている以上、そこで花開くものに魅了された新たなメンバーを一気に増やすしか道はないのです。
当然、このことは古参のメンバーたちの不満を呼ぶことになります。
・・・・ここが、正念場です。

並み居る起業コンサルタントたちが書かない、本当の「真実」がここにあります。

・・・・・

もちろん、経営もこれからきっちりとやっていくつもりです。
なぜならそれが「生活の基本」なので、もはや大組織に頼ることのない真っ直ぐな人生を選択した私にとって。

しかし、”第2創業期”特有の内向きマネジメントに、この1年ほどの間、少々かかずらわりすぎたようです。
そもそもこの研究所を創設するきっかけとなったのは2002年から始めた、団塊ジュニア世代を集めた異業種勉強会「同世代異業種人材インキュベーター会合」でした。
その後、新書「サイレント・クレヴァーズ」にまでしてしまったこの会合なのですが、120名ほどいた会員で、友人として残ったのはわずか3人、いや、2人でしょうか?

「このままではまずい。本当にまずい」

夏のヴァカンスを北海道サホロで暮らす間に、激しくそう思いました。

そんな時、見つけたのがクローデン葉子さんのブログ「世界級ライフスタイルのつくり方」でした。
偶然見つけたのですが・・・これがかなり面白い。
しかも、ご本人不在でオフ会が東京にて開かれるなど、すごい展開・・・

ブログの記事を見ていて、ふつふつと”熱いもの”が沸いてきました。

「またやろう、うん、またやろう!」

そしてこのブログを立ち上げることにした、というわけです。

余談ですが、そういえば私の畏友・片岡英彦氏も最近、西麻布あたりで大規模なネットワーキングやっていたなぁなどと思い出しています。

マーケティングPRの世界では日本において血の気の多い”若頭”として知らぬ者は
いない氏ですが、「結婚してるとなかなか友人が増えない」「うまい飯を何気に食べにいくのも案外難しい」「ましてや仕事の話抜きにしてなんてかなり無理」「だからこそ集まりましょう」なんていうコンセプトが例によってくすぐってくれましたよ、私の心を(ありがとう、片岡さん!)。
・・・・・

いずれ「発見」されてしまうでしょうが、このブログは株式会社原田武夫国際戦略情報研究所のCEO(代表)としてではなく、あくまでも一個人としての原田武夫が書くものであり、弊研究所のマーケティングPR部長くんには一切断りを入れずに書くこととしたいと思います(I君、ごめん)。

そこで、このブログの作者である私と、読者の皆さんとの間でまずは次のような「決まりごと」を決めておきたいと思います。

●このブログはあくまでも「一個人としての原田武夫」が書くものです。したがって弊研究所の企業活動とはなんら関係性を持たせませんし、それに関連したコメントやトラックバックを頂いてもそれが主旨でない以上、恐縮ながら独断と偏見で削除させていただきます。また、コメントを頂く際にはかならず「ご自身の本名」も明記するようにしてください。それがない限り全てを消すというわけではありませんが、そろそろそういう”レヴェル”にまで日本のブログ文化は到達して良いと思っております。

●内容も、弊研究所の主たるプロダクトが予測分析シナリオ、すなわち「これからどうなるのか?」という点に関するものであるのに対して、「それではそうなった後にわれわれはどうすべきなのか?」という未来志向のものにしたいと思います。コメントや質問なども、その限りにおいて大歓迎です。

●最近の私のモットーは「正しいことを静かにやる」です。WEBマーケティングのツールもそれなりに自社でもってはいますが、あえてこの場は素手で勝負したいと思います。適度な更新頻度と、しっかりとした意味ある記述の連続。その結果、多くの意識の高い方々が寄り集うきかっけとなれればと思っております。反対に忌み嫌うべきは、最近の出版界にみられるような「売れるならばとにかく出まくる」といった節操無き”言論人”たちの態度です。いってみれば前者がこれから世界中で優位になるセファラディン的態度、後者がますます衰退するアシュケナージ的態度とでもいうべきでしょうか。

●そんなわけで、まずはWEB上での勝負ですが、どのみち本業(?)で全国をくまなく回っておりますので(講演、セミナー)、読者の皆様、ご関心があれば都市・地方を問わず、オフ会などどんどんやっていきましょう。まずはより集うこと、そこからすべてが始まるというのが、上記の私の「インキュベーター会合」から得た印象です。最初から何かを決めてというのでは何も始まらないと思います。

クローデン葉子さんの場合もそうなのですが、私自身、たった4年とはいえ、人格形成でもっとも枢要な時期を国外(ドイツ)で過ごしたせいか、在外にて意識ある生活を送られている方とのフィーリングが(実際にはお会いしていなくとも)合いそうな、直感がするということはあるようです。ブログ・ベースでちょくちょくおじゃまするとは思いますが、どうぞよろしくお願いします。

・・・・というわけで。

果たしてこれからどれくらいの方が、なんらのPR無しにこのブログを「発見」されるのか・・・・。

これから、たくさんの「本音」をここに書いていきます。

楽しみです!

原田武夫@東京・国立市







最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
サイレントクレヴァーズ・その後 (大平和博)
2009-10-07 23:09:15
「発見」してしまいました。

>新書「サイレント・クレヴァーズ」にまでしてしまったこの会合なのですが、120名ほどいた会員で、友人として残ったのはわずか3人、いや、2人でしょうか?

「サイレント・クレヴァーズ」のその後について、ずっと伺いたかったのですが、なかなかそのチャンスがありませんでした。
ここで、その結果を見ることができたのはとてもラッキーでした。

ライブラリーの書棚に先生の本が並んでいたので「もしや!?」と思っていたのですが、「やっぱり」でした。
(ちなみに、小生はライブラリーのコミュニティの代表もしております。立ち上げのきっかけの一つはサイレント・クレヴァーズです)

(容赦なく削除して下さい)
返信する