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超高速!参勤交代リターンズ

2016-09-29 23:56:57 | 映画

先日の休みに息子と一緒に映画を観に行った。

佐々木蔵之介主演のコメディ時代劇、"超高速!参勤交代リターンズ"だ。

2年前に公開され大ヒットした、超高速!参勤交代の続編。

原作・脚本は前作に続き、土橋章宏氏。

まさかの続編決定により、急遽、前作に続く物語を新たに書きおろした。

キャッチコピーは、"金なし!人なし!時間なし!おまけに帰る城もなし!?"。

 

 

あの超高速!参勤交代の続編の制作決定!

そんな第一報を聞いたのはいつだったろうか。

そこまで楽しみにしていたわけでもないが、

予告編がスクリーンに流れ、チラシが劇場に配置され、

その内容が明らかにされてから、俄然観に行きたくなった。

前作のオリジナルキャストがフル登場!

しかも今度は幕府の大軍相手に戦のシーンも!?

公開前に地上波初登場で、前作が放映された。

それを観た息子も、「観たい!」と言うので連れて行くことにした。

 

 

時は1753年(享保20年)。

磐城国(いわきのくに)湯長谷藩(ゆながやはん)の藩主、内藤政醇(まさあつ:佐々木蔵之介)は、

江戸の老中、松平信祝(のぶとき:陣内孝則)の陰謀により、

終えたばかりだった参勤交代を再び行う羽目に。

しかも「五日以内に参勤せよ!」という無理難題。

達成できなければ湯長谷藩はお取り潰しになってしまう!

湯長谷藩と民を守るため、政醇は家臣と共にインポッシブルなミッションに挑み、

見事、五日以内に参勤交代を果たし、信祝の陰謀も暴いた。

 

 

そして再び、湯長谷藩へと帰る政醇一行。

途中、牛久の宿場町で宴会騒ぎ。

幕府の無理難題を果たし湯長谷藩を守ったこと、憎き老中、信祝を失脚させたことを喜び、

政醇と側室となった、お咲(深田恭子)との祝言の、どんちゃん騒ぎ。

だがそこへ、湯長谷藩の江戸屋敷の家老、瀬川(近藤公園)が駆け込んでくる。

 

 

湯長谷で一揆が起こったとの報が入り、幕府が調査のため目付を送ったという。

目付が湯長谷に到着する前に一揆を鎮圧できなければ、藩のお取り潰しは免れない!

飲んで踊って騒いでいた一行は顔色を変える。

目付が湯長谷に到着するまであと二日!

江戸に向かったときの倍の速度で湯長谷を目指さなければならない!

 

 

 

行きが"参勤”、帰りが"交代”。

「参勤交代はまだ終わっておらぬぞ!」

檄を飛ばす家老の相馬(西村雅彦)。

知恵を絞り、飲まず食わず休まず、倍速で湯長谷を目指すことに。

「走っつぉ!!」

政醇の号令で、一路、湯長谷を目指す一行。

はたして彼らは、二日以内に湯長谷まで帰りつくことができるのか?!

 

 

面白かった。

コメディ色は前作よりもパワーアップ!

コメディなのに本格的だったチャンバラシーンもパワーアップ!

今回も大勢の敵を、たった数人+1匹でなぎ倒していく。

この ありえなさも爽快でいい。

劇中、あちこちから笑い声が起こっていた。

 

 

観客は年配夫婦から若いカップル、そして自分のように、

小学校高学年から中学生くらいの男の子を連れたお父さんの姿も何組か見かけた。

やっぱり歴史を習い始めの子供に見せたくなる時代劇だよなあ。

コメディだけど、こんな作品で楽しみながら、参勤交代とか一揆とか学べたらいいし、

これで日本史なんかに興味を持ってもらえば、おのずと得意科目になろうて。

 

 

七人+一匹の侍!

 

子供に見せてもいい映画か?

たまに自分のブログの検索キーワードで、「超高速参勤交代 子供見せても大丈夫?」とかある。

確かに殺陣のシーンで派手に血しぶきも飛ぶ。

銃や爆弾で簡単に人が吹っ飛ぶハリウッドのアクション映画に比べれば、別に問題ないんじゃないかな?

途中、春画?が登場するシーンがあり、息子が「あれなあん?」と訊いてきた。

「"しゅんが"っちいってね、江戸時代のエッチな・・・。」と説明しようとしたら、

刹那にネタばらしされて、その説明が不要になった。

見えていた部分で春画ではなく、そうだろうと思ったけれど・・・。

まあ、息子にゃまだ解らなくてもいいことだ。

 

 

佐々木蔵之介演じる政醇はじめ、湯長谷藩の面々がとにかく笑わせてくれる。

それぞれ明確に個性があっていい。

参勤交代メンバーではないが、瀬川役の近藤公園も、

家老次席の福田役だった橋本じゅんも個性があっていい。

お咲役の深田恭子も相変わらず可愛いし、段蔵役の伊原剛志もかっこいいし、

信祝役の陣内孝則も憎ったらしくて怖い!

大岡忠相(越前)役の、古田新太も地味にかっこよかった。

ちょうどNHKの連続ドラマで悪徳社長役をやってたときだったので、真逆のキャラに思わず笑ってしまった。

あと強烈なインパクトを放ってくれたのが、女中(名前言ってたんだけど判らず)役の宍戸美和公さん。

 

 

敵対する新キャラがたくさん出てくるが、

そのなかでも渡辺裕之演じる諸坂三太夫がとにかく かっこよかった。

終盤の、寺脇康文演じる荒木との真剣勝負はしびれた。

その敵対勢力の中ボス、仮面を付けた不気味な剣士、柳生幻生役が宍戸開だった。

パンフレットでキャスト確認するまで、誰なのか判らなかった。

渡辺裕之と宍戸開・・・ファイト一発ですね。

 

 

 

面白い映画なんだけど、たぶん前作を観ていないと楽しめない。

続編といっても、前作のラスト途中から物語が始めるため、そのまま延長って感じ。

メンバー個々の特技や苦手なこととか、前作を観ていて把握していないと、?ってなるシーンが数ヶ所ある。

前作観てなくてもそれなりに楽しめるだろうが、やっぱり面白さ半減だと思うので、

これを鑑賞予定のひとは、ぜひ前作を観てから鑑賞に臨んでほしい。

突っ込みどころ満載だけど、コメディなんだから細かいことは言いっこナシ。

とにかく、親子でも楽しめるオススメ時代劇だ。

  

段蔵の奥さんってどうなったの?

それだけが気がかり。

 

 

瓦版仕立ての映画チラシ。

 

チケット半券で応募できる福島の名品プレゼント。

温泉旅行券やらリゾート宿泊券が当たっても行けないから、かまぼこに応募するか。

 

いわき市のゆるキャラ、"フラおじさん"

なぜ"ガール"にしなかった?

 

深キョン!

 



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