草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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子どもの潜在的能力をどううまく引き出すか

2013年03月30日 09時45分20秒 | 
 今では、竹の会の子どもたちは私が部屋(通称茶の間)に隠れるとシーンと静まり話し声ひとつしないで集中するのがあたりまえになりました。たまに声がして私に注意されるのは男子のみです。女子はお互いに知らないということもあるのでしょうか、まず声そのものを発するということがありません。竹の会は女子塾と冗談交じりで言いますが、確かに入会してくるのはたいていが女子ですね。最近耳にした話ですと、なにか入会試験が難しくて入るのが難しいという噂があるらしいのですけど、これは誤解だと思います。
 今年は、合格者たちが合格体験記を書いてくれました。合格者の視点から見た竹の会というものが、わたしにはとても新鮮で示唆に富む体験談でした。
 合格者たちが、一致して言っていたのが、やはり現在の竹の会の
レジュメでした。わたしの創作するレジュメが、子どもたちの潜在能力をどこまで引き出せるか、いつもわたしの心は新しい実験をしたときのように、結果見たさの落ち着かない状態です。今、新小4や新小5には、わたしの新しい試みとしての割合導入のためのレジュメが試されています。子どもたちが、あたりまえのように割合というものを理解していくようすがわたしには見ていてよくわかります。子どもたちが訓練を受けているようなことは竹の会だけの話だということを他塾の経験のない子どもたちにはわからないでしょう。たまたま竹の会と出会って竹の会で指導を受けてみて、まだ二月(ふたつき)というのにいつのまにか中学入試に出てくるような割合の問題が解けるようになっているのが子どもたちには不思議ではないのでしょうね。
 わたしが新入会の子たちをまず計算ができるように指導する技術は親御さんたちの予想する常識を覆すほどに、長足の進歩を見せているという事実が証明しているように、実は高等指導技術を駆使したものなのです。計算を訓練するときは市販ものを利用しますけど、わたしは最初から、つまり1ページから順番に解かせていくなどという非合理なことはしないですね。わたしは「これを解いてごらん」と言うように、問題指定して実際に解いてきた計算用紙の計算の過程をチェックして、次に「どのタイプのどのような計算を解かせたらいいのか」を瞬時に判断して、解かせてみます。そしてまたできたら計算過程をチェックして細かい指導をしますね。これの繰り返しですが、一月(ひとつき)もすれば子どもたちはもう中学受験に出てくるような難解な四則混合演算を解くようになります。こういうときの子どもたちの目というのは、自分がこんな難しい計算問題が解けるようになっているのだという実感があるのでしょうね、すごく輝いています。目に力があります。今わたしが創作して子どもたちの割合訓練に使っているレジュメなんかも、こどもたちの思考を、割合という道具を使って「いかに広げて深めるか」ということで、わたしにはいつも新実験です。あっという間に割合の思想を理解してしまい、気がついたら難しい入試問題級の割合問題が解けているというのがねらいですけど、わたしの粋を凝らしたレジュメの効果がてきめんに表れているようでほっとしています。
 新中1なんかだと、まず数学というものの思考方法というものを訓練して慣れさせることですね。数学というのは、とにかく文字を使った、抽象思考というか、仮説の組み立てなんですね。ですからまず小学生の気分の抜けない子どもたちを徹底して文字に慣れさせるために正負の数をあっという間にマスターさせて、一気に文字式で鍛えます。このとき実はもう中2の文字式までやってしまいます。いい加減文字の扱いに慣れたところで、方程式を学ばせます。計算も大切ですが、数学というのは、文字を使った仮説の組み立てですから、ここの訓練に時間をかける必要がありますね。中1の夏休みなんかは、方程式の文章題ばかりを100題は練習させたいですね。そうすれば関数にもすんなり移行できると思うんですよ。要は、文字の組み立ての問題なんですから、方程式も関数も思考の根は同じなんです。
 英語だったら、まず単語です。単語を覚えられる子なら安心です。よく小学校で英検3級とか、準2級なんかとっている子がいますけど、関係ないですね。竹の会の英語指導リズムに乗れば、いずれ難関校の長文なんかがすらすら読めるようになりますよ。英語はとにかく離れてはダメです。いつもなんか読んでいるというのがこつです。
 それから都立のいいところに行きたかったら、もう中2の夏あたりが、受験のための下準備を始める時期だということです。この辺も自宅だけでやっていると勘所が、というかタイミングを逃してしまう危険があります。
 竹の会というのは、子どもたちの潜在能力を引き出すことには長けていると思っています。今竹の会に来ている子たちというのは、はっきりと「勉強する意思」で来ています。ですから、わたしの指導が絶対です。言うとおりやれば「できるようになる」という事実あってのことですけどね。
 今日は久しぶりにペンをとりました。
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