世の中不景気のあおりが、わが身にも圧し掛かってきた。就職先の部署も何やら廃止の方向である。財政困難が理由である。非常勤職員という不安定な身分、いまや公務員でも赤字になれば廃業の時代である。縁故関係で固められた組織、仕事ができない正職員を抱え込んでいること自体が赤字の原因なのに、何故か、改善できない。はがゆい、悶々とした中で、それでも生活の糧となれば環境がどうあれ、長く勤められることを目標に入ったのだが・・・・・。格差社会は地域格差も拡がっていくようだ。財政の乏しい自治体に居住するよりも、財政の豊かな都心部のほうが、老後生活は快適かもしれない。あてにならない年金生活に、拍車をかけるように地域格差が広がっていけば、おのずと老後生活も格差が拡大することは間違いない。資産運用といっても、この経済状況では目減りするばかりである。老後資金は元本確実なものでないと、しかし投資信託がはやされ、貯蓄から投資の時代と、あおった結果、虎の子の退職金も目減りしていく。郵便局ファンは、限度超過額を投信に預けた結果が、このリスクを背負い込むことになってしまった。郵便局は民営となり、完璧に自己責任を預金者に求めていく形に変わっている。(元本保証の商品しか、これまでは扱っていなかった)タンス預金が増える背景が、ここにある。将来に対する不安がぬぐえない限り、このタンス預金は増加し続けるだろう。小手先の減税効果は期待できそうもない。これらのタンス預金の資金が株式市場等に流れ込むことはなさそうだ。