グッドラック Takecy of Johnny’s

大島優子ちゃん大好きなタケスィブログでつ( ̄ω ̄)ムフ~

豊ジョッキーを継承するもの…

2017-04-21 23:52:58 | スポーツ
中央競馬の今年の新人騎手5人が3月4日、一斉にデビュー。

今回の5人中、美浦所属の3人はいずれも現役か元の騎手の息子。

木幡育也騎手は、父の初広騎手が現役最古参。
兄の初也騎手、巧也騎手ともども、親子4人が騎手という中央史上初のケース。

横山武史騎手は、横典騎手が通算2648勝、G1も25勝のスター騎手で、兄の和生騎手も現役。

ノリちゃん騎手の父富雄騎手だったから、親子3代の騎手。

武藤雅騎手も、父善則現調教師が2001年まで騎手。

社会全体で馬との接点が少ない日本では、競馬界と外界のなじみは薄い。

騎手は専門職中の専門職だから、騎手や調教師、厩務員といった業界関係者の子弟が占める比重が高いでつなぁ~。

3月でデビュー30周年を迎えた豊くんも、父は「名人」と呼ばれた武邦彦さん。

30年と言えば1世代。次のスターが期待される時期だけど、1世代の間に競馬界、特に騎手界の様相は激変し、
息子たちは父の代には考えられなかった過酷な環境の中で、プロとしての第一歩を踏み出すでつ。

競馬学校騎手課程の黄金期だった頃…
 
1987年の豊くんの出現はセンセーショナル

初年度にいきなり69勝(うち重賞3勝)で新人最多勝記録を達成。
翌年には、早くも113勝と100勝の大台を突破し、かつ同年の菊花賞をスーパークリークで優勝。
10代でクラシック優勝騎手の偉業を達成。
 
豊くんの出現は、日本中央競馬会(JRA)の騎手育成の転換点と重なるでつ。

82年に競馬学校を千葉県白井市を開校。

馬事公苑(東京・世田谷)から移管したのに併せて、騎手課程の練習量を大幅に増やしたでつ。

85年デビューの1期生から善臣騎手が現れ、2期生から横山典騎手と松永幹夫騎手、3期生から豊くんと蛯名騎手……
後の一流騎手を輩出したでつ。

当時は23歳未満の騎手は「見習騎手」で、通算勝利数に応じて、一般競走では1~3キロの減量特典(通常より軽い負担重量で騎乗できる)が与えられたでつ。

通算41勝で減量は「卒業」が原則。
だけど、豊くんのように初年度途中で突破しても、規定の年齢までは特典があったでつ。
結局、92年から通算31~100勝を1キロ減とする代わりに、100勝を超えれば年齢不問で減量特典が消える設定となったでつ。

若手の台頭がルールを変えた形。

「100勝クラブ」の壁は高く…
 
騎手界で「一流」の基準をどこに置くかは難しい問題。
「年間100勝達成者」は少なくとも目安としては有効。

中央競馬で年間100勝を達成した騎手は30人(延べ150回)しかいない。

豊くんがデビューした87年以降に限ると、25人が134回記録。

25人の来歴を分類してみると、JRAの騎手育成が近年、いかに悩ましい状況かが見えてくる。

「100勝クラブ」25人のうち、馬事公苑出身者は岡部騎手が12回、柴田政人騎手が2回など5人。

この組の最終世代が中舘英二騎手が、6回。

残る20人のうち、地方出身は岐阜・笠松から移籍したパイオニアの安藤勝己騎手が、6回をはじめ、現役の岩田康誠騎手が、9回など4人。

さらに、2015年JRA通年免許を取得したミルコ・デムーロ騎手、クリストフ・ルメール騎手が、2年連続で100勝の大台を達成。

彼ら地方出身者と外国人を除いた14人が、競馬学校騎手課程出身の100勝クラブメンバー。

そこで問題は14人の世代構成。

同課程は今春、33期生が卒業したが、21期生以降でクラブ入りしたのは、浜中俊騎手の2回で1人。

後続世代では、浜中の1年後輩の三浦皇成騎手が08年に新人最多の年間91勝をあげて注目されたけど、その後は伸び悩んでいるでつ。

ここ数年ではデビュー4年で173勝の松若風馬騎手が順調に成績を伸ばしているでつが、100勝クラブ入りには、さらに伸ばす必要があるでつ。

浜中騎手より年上の13人の分布を見ると、1~8期が9人、12~20期が4人で、騎手課程新設当初に集中。

逆に言えば、今世紀に入って若手騎手を取り巻く環境が厳しくなったでつ。

若手騎手を翻弄したのは制度の変化。

90年代前半は競馬の国際化が叫ばれ、騎手の領域でも94年の短期免許制度(3カ月限定)が新設され、本格的に外国人に門戸が開かれたでつ。

外国人への門戸開放で、「同じ日本の競馬」である地方競馬と中央の高い壁も問題視され始めたでつ。

95年には地方所属馬が中央G1に挑戦する道が開かれ、下級条件の交流競走も拡大。

地方馬とともに、騎手も中央に日常的に参戦し始めたでつ。

大きな節目は99年で、安勝騎手は同年、スポット参戦を繰り返して455戦55勝。
勝利数ランク17位。
ミルコ・デムーロも20歳だった同年12月に初来日し、免許期限の翌年2月までに35勝。
地方騎手や外国人への関係者の関心も一気に高まったでつ。

厩舎事情も若手には逆風になったでつなぁ~

安勝騎手は、中央移籍を真剣に考慮するようになり、同年の騎手免許試験に挑んだけど…。
この一件がファンやメディアの反発を買い、慌てたJRAは「直近5年で20勝以上2回」という条件を満たした地方騎手に、筆記試験を大幅に緩和する制度を導入。

条件を楽にクリアしていた安勝騎手は03年度の試験を突破し、同年3月に中央騎手転身。

ここから地方騎手の中央への「大移動」が始まり、13年の戸崎圭太騎手、岡田祥嗣騎手まで、計10人が移籍。

外国人騎手の制度は動かなかったけど、大手牧場と関係の深い馬主は、様々な地域から年間を通じて切れ目なく招致し、勝利数も大きく増えたでつ。

加えて、厩舎事情の変化も大きかった。各調教師の貸し付け馬房数を成績に応じて加減するメリット制度の導入で、各厩舎は目先の結果を重視する傾向が強まり、
若手騎手を「失敗しても我慢して乗せて育てる」わけにはいかなくなったでつ。

騎手経験のない調教師の増加も、こうした風潮を後押しした面があるでつ。

また、標準的な厩舎の騎乗要員数は3人が上限だけど、競馬開催日も美浦や栗東で在厩馬を調教する必要があり、各競馬場に散っている騎手よりは調教助手の方が
使い勝手が良いという事情もあるでつ。

しかも、トップ騎手の多くが騎乗馬集めと、同じレースでの重なった場合などの交通整理のため、マネジャーを置くようになり、こうした自然発生的な流れをJRAも追認。
06年には「騎乗依頼仲介者」制度を置くに至ったでつ
こりがエージェントでつなぁ~。

これにより、一流騎手が質の高い馬を集めやすくなり、その分、若手騎手が強い馬に乗る機会は減ったでつ。

競馬学校騎手課程の改革も…
 
若手騎手が育ちにくい環境を、JRAも傍観していたわけではないでつ。

05年から騎手課程のカリキュラム改革に着手し、実技面を強化する一方、08年からは模擬レースの回数も5回から10回に増やしたでつ。

体幹を強化するトレーニングも導入。騎手課程在校時に加えて、美浦、栗東での厩舎研修中や騎手デビュー後も続けられるようにしたでつ。

一方で少数精鋭主義を徹底。
騎手として送り出すレベルに達しないと判断すれば、途中留年や厩務員転向を勧める策もいとわない姿勢で臨むようになったでつ。

この結果、各期の卒業者数は、1~10期が93人、11~20期が95人に対し、21~33期は74人と…

JRAは「実技やトレーニングの質はかなり向上した」と…

座学の時間でも、従来は「高卒程度」の学力を目標に設定していたでつが、近年、騎手にも一種の「営業力」が求められている点を考慮して、
「コミュニケーション能力の強化を図り、NIE(新聞を通じた教育)なども導入した」みたい。

一方、こうした取り組みと並行して、入校者の勧誘にも積極的に動いているでつ。

騎手課程は中卒で入学できるため、09年に中学2年と中学3年を対象にした「ジュニアチーム」を編成。

厩舎関係者の子弟が大半だが、早い段階での才能発掘を狙っているでつ。

小学生向けの媒体で騎手の姿を紹介するなど、プロモーションも強化。
01年から「受益者負担」を掲げて、3年間で計400万円近くになる授業料を入校者側に負担してたけど、昨年からは授業料を廃止し、食費のみを自己負担としたでつ。

騎乗機会の確保が壁でつなぁ~

ただ、騎手の成長には実戦経験が不可欠で、騎手課程での3年で出来ることには限界があるでつ。

デビュー後、騎乗機会を得られないと、素質も埋もれてしまうでつ。

ベテラン勢に加え、地方出身組やデムーロ、ルメールなど、出来上がった騎手が居並ぶ状況で、馬主や調教師に若手を乗せるインセンティブと言えば、
減量特典以外にない…

見習騎手の資格が消えた途端、騎乗数が急減するケースも多いため、JRAは昨年、100勝以下の見習騎手の資格をデビュー3年から5年に延長したでつが
、重賞や特別戦は減量特典がなく、大きな舞台には手が届きにくい…

無意味な仮定だが、豊くんが今デビューしたら、10代での100勝クラブ入りは可能だったか? 
若手の入り込む隙間が狭くなった騎手界の生態系は、ちと…

岡部さんがフリーとエージェントを切り開いて、強い馬に名騎手が乗るってのを定着させたから
厩舎所属の騎手が少ないでつなぁ~

昔は名馬でも厩舎所属騎手が乗ってたけど、そりは今ないでつなぁ~

競馬会の国際化、オープン化で大きく変わったでつなぁ~

その分、騎手の現役生活も長くなったでつなぁ~

シリウスシンボリの時も今なら、岡部騎手に乗り替わってたのかもしれないでつなぁ~

強い馬が勝つのが競馬の面白さでもあるけど、次世代を育てることも大事だなぁ~

豊くんの次を継承する騎手、世代も出てきてほしいでつなぁ~



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