23~24km地点くらいでしょうか。ジワジワと疲れが私の足を襲い出しました。
追い討ちをかけるように、小さなアップダウンが連続するコースへと変化。
「う、ぅぅうう。ハムにくるぅ・・・」。
ハムと言っても日本ハムではありません。
太股の裏側「ハムストリングス」に、
ジワジワとダメージが襲って来るではないですか。
あ、やっぱりね・・・という感じではありましたが、
キロ5分を刻み続ける近藤さんと段々差が開いてきました。
やはり、フルマラソンはこの体の融通が効かなくなってからが正念場です。
キロ5分で走っていたのに、次第にペースが落ちてきます。
キロ6分(時速10キロ)いや、もしかしたらもっと落ちていたかもしれません。
こうなってくると、自分の中で悪魔のささやきが聞こえ始めます。
「今日は調子悪いから、やめちゃえば。次の収容ポイントでバスに乗れば」と。
あぁ、そうだ、そうだ。そうですとも。
今日は調子悪いからやめるべきだ。歩くべきだ。
私の中でムクムクとそんな気持ちがわき起こります。
しかし、そこは応援が熱い泉州国際マラソン。
寒いのに、沿道には本当に切れ目なく応援の人々がいてくれます。
「がんばってー!」。小さい子供達の声援が、おっちゃんやおばちゃんの応援が
「あ、歩きたいけど、歩いたらカッコ悪い」
そんな今にもかなぐり捨ててしまいそうな
最後のプライド(?)を奮い立たせます。
あぁ、まるでミスターのよう。(ミスターを知らない人は、隊長の日記を参考にね)