死ぬよりもまし・・・・

どうも。

昨日は火曜日恒例の釣具集会場でした。

『おつかれさま～』

と次々とハンターが集まる集会場。

いつものように、いつもの雰囲気ではじまった集会。

ただ、一瞬店内の照明が暗くなったような気が・・・

気のせいか・・・・

そう感じながらドウギさんと挨拶しました。

裸限定蒼レウスイベやディアダブル闘技場イベなど
楽しみながら、いよいよ本来の目的であるバルカンへ

あれ、また照明が暗くなったような・・・

やっぱり気のせいか・・・・

そう思いながらバルカンクエに行きました。

ドウギさんに剣士をお願いし、いざクエに！

しかし、クエに出発した時に、はっきりと感じました。

さっきのは気のせいなんかじゃないと！！

照明が少しずつ暗くなり、そこにはバルカン同様に
長い角、長い舌、そして何より突き刺さるような眼に
なったドウギさんの姿が・・・・

その眼は邪眼と呼ぶべき鋭さでした。

この時、僕は溶岩がの中、どっしりとかまえるバルカンと
キャンピングチェアーにどっしりと座り込むドウギさんの
見わけがついていませんでした。

慌てて自分の頬を叩きました。

横では同じよう、いやさらに強く頬を叩くウギイさんがいました。

そんなはずない！そう自分に言い聞かせました。

バルカン開幕の即死から無事前転でのがれ、いよいよ戦闘開始！

メテオにビビリながら、体勢を整えているメンバーに
ドウギさんは容赦なくブレス攻撃を開始してきます・・・

この時僕はバルカンに麻痺弾を撃っていたのかドウギさんに
麻痺弾を撃っていたのかさえ覚えていません。

ただ生き残る事だけを考え、無我夢中でした。

クエ中幾度となくブレスをはくドウギさん。

バルカン泣き声に似た声に、じっと耳を傾けると

『ごぅお～～～！　麻痺撃ってんのか～～～！　　ぎゃお～～！』

『ぐぎゃ～～～！　拡散撃ってんのか～～～！　　がるぅ～～！』

『ぎぎょ～～～！　夜露死苦～～～～～～～！　　ごぎょ～～！』

気のせいかそんなふうに聞こえたような気がします。

店内のスピーカーからはいつからか、狂喜に満ちた音楽が鳴り響いていました。

この瞬間がゲームなのか現実なのかもわからず、
ただがむしゃらに弾を撃ち続けていました！

なんとか無事バルカンを討伐することができ、
ほぉっと一息ついて隣を見てみると、
そこにはいつもと変わらない笑顔で
報酬画面を見つめるドウギさんの姿。

やっぱりさっきのドウギさんの姿は気のせいだったのか・・・・

気のせいだったのか・・・・

次は僕とウギイさんはお休みしてザムさんと、ヨメさんに
メンバーを変え再びバルカンへ

その瞬間、また店内の照明が少し暗くなったような。

クエに行かずまったりとコーヒーを口へ運びながら、
僕が見た光景は想像を超えた世界でした！

ヨメさんに毒弾を撃ち続けるザムさん！

店の天井を突き破って落ちてくるメテオ！

煙を出してコーヒーが落ち続けている自販機！

泳ぎだす壁の魚拓！

しゃべりだす飾り物のダースベーダーマスク！

魔化魍と戦いはじめる響鬼！

何より、ただただおびえているメンバー達！

何におびえているか・・・

何におびえていたのか・・・

ただバルカンを無事討伐後に、
剥ぎ取りすらまともにできなかったザムさんが話した一言

『死ぬよりもまし！』

剥ぎ取りをあきらめてまで、死をそこまで恐れた理由。

それは何だったのか・・・・

僕は見ました。

クエ中にザムさんの瞳の奥で！

おもむろにタバコをくわえたドウギさんの姿が。

先ほどの邪悪に満ちた眼よりもさらに鋭い、
魔眼のドウギさんが。

そして口元が動き、こうつぶやいたように見えました。

『だって暇なんだもん！』

『だって・・・・・　　暇なんだもん・・・・・』


※この作品はフィクションです。
実在する、人物・地名・団体とは一切関係ありません。