古都散策

京都・奈良、全国の古都を散策し鑑賞した文化・建築等紹介し、咲く花の美しさや魅力を画像に収めたり想いを綴っています。

曼殊院④庭園

2008-06-29 17:01:31 | Weblog
曼殊院の庭園は素晴らしいの一言に尽きます。
書院の前には小堀遠州作の魅力あふれる庭園が広がります。
縁に座って眺めていると奥の深さに引き込まれます。
名勝に指定されていて、庭の芯に滝石があり、白砂の水が広がり、鶴島と亀島が。鶴島には樹齢500年の五葉松が大きく枝を伸ばしている。松の根元にはキリシタン灯篭が置かれています。亀島には地に這う亀の形をした松があったそうな。
過ぎましたが、庭園は五月頃は中の霧島ツツジが紅に映えます。
しかし四季を通じて楽しむことが出来ます。

曼殊院③大書院

2008-06-28 17:53:42 | Weblog
竹の間から渡り廊下を通り、重文・大書院に。
正面に重文・慈恵・良源・元三大師像が安置されています。
右に進むと滝の間で、ここは重文・法華経塔が金色に輝いている。
隣には鎌倉時代の作で十一面観世音菩薩が安置されていて、この像は1mくらいの高さだが神々しい感じが漂っています。北野天満宮から移されたとのこと。
両脇の左には良尚法親王の、また右には、その父で桂離宮を開いた八条宮智仁親王の掛け軸が掛けられている。
その隣は十雪の間で狩野探幽の筆による障壁画が納められています。

曼殊院②庫裡

2008-06-27 17:50:31 | Weblog
曼殊院の庫裡は重文に指定されています。
入ると上之台所。門跡の高僧や高貴な来客を接待する時のみ使われた特別の厨房で、貴重な遺構です。
秋篠宮など皇族が訪れている写真などが展示されている廊下を通り、大玄関である重文・虎の間に入ると1600年頃の狩野永徳の襖絵が展示されています。
金箔地に今にも動きそうな迫力ある虎が描かれています。

曼殊院①山門

2008-06-26 17:45:41 | Weblog
曼殊院は、天台宗門跡です。
始まりは比叡山内にあった東尾坊で、1108年に曼殊院と改められ、1656年に良尚法(りょうしょうほう)親王が住持の時に、この地に移りました。
門跡と言う高尚な雰囲気が素晴らしく、またここは紅葉の寺でもあります。
11月の下旬から12月の季節には、まさに紅葉が降りそそいできます。

東本願寺③渉成園の3

2008-06-24 17:46:37 | Weblog
池には二つの中の島があり、鳥たちが美しい舞を見せています。
さらに北東には回棹廊(かいとうろう・橋)があり趣き深い雰囲気があります。
周りには梅、ツツジ、花菖蒲などが季節を彩ります。
ここは散策するには最高。是非とも行かれることをお勧めします。

東本願寺③渉成園の2

2008-06-23 17:51:17 | Weblog
園の北側には滴翠軒(てきすいけん)と廊下を連なる臨地亭(りんちてい)。
その南には柿葺きで左右に山廊をつけた傍花閣(ぼうかかく)の桜の木々が枝を伸ばしています。
東には印月池(いんげつち)が水面に花々を写しています。

東本願寺③渉成園の1

2008-06-22 09:36:55 | Weblog
渉成園は東本願寺から歩いて10分足らずの飛地境内にある庭園です。
枳殻(きこく)亭とも呼ばれています。
ここは平安時代に源氏物語の主人公のモデルの一人、源融(みなもと・わたる)の別業があった所と言われています。
時代を経て、1641年に徳川家光から寄進された地に1653年、宣如上人の願いで石川丈山が作庭。国の名勝に指定されている。
シリーズで素晴らしい庭園を紹介します。

東本願寺②阿弥陀堂

2008-06-21 17:11:52 | Weblog
南側には阿弥陀堂があります。
このお堂の中には、本尊「阿弥陀如来」と聖徳太子、源信上人、法然上人たちの御影を掲げています。
阿弥陀堂の大きさは、御影堂ほどでもないが、それでも正面の幅52m、側面47m、高さ29mで瓦18万8000枚、畳401枚、柱66本と言うスケールの大きさには感心するのみです。

東本願寺①御影堂門

2008-06-20 18:03:13 | Weblog
東本願寺は浄土真宗「真宗大谷派」本山です。
写真のように、烏丸通から見て圧倒される重量感のある御影堂門。
正面の長さ31m、高さ27mで知恩院、南禅寺と並ぶ京都三大門の一つです。
門をくぐると正面に、親鸞聖人の御真影を安置する御影堂があります。
現存の堂は、1895年に再建されたもので世界最大の木造建築。
幅76m、奥行58m、高さ38mでナント927畳、柱90本、瓦17万5千枚。とにかくスケールが違います。
この堂は2008年まで修復工事が行われ、その期間、堂の中で使用した瓦などを展示しているのを見学しましたが、平瓦は言うに及ばず軒唐草瓦など,どれも一般家庭の瓦の4倍の大きさで重さは一枚、12~14キロもありました。
寺宝に親鸞聖人直筆の国宝「教行信證」、重文・絵本着色「本願寺上人伝」など多くを有しています。