燈子の部屋

さまざまなことをシリアスかつコミカルかつエッセイ風に(?)綴る独り言的日記サイトです

不死身の男

2004-10-28 18:00:26 | テレビ
きのうの「ザ!世界仰天ニュース」にとんでもなく不死身の男性が出ていた。

毎度「出前に行く」と言っては浮気を繰り返していた夫。
妻は嫉妬の余り、夫をあの世に送ってやろうと企む。

ところが、何をやっても夫は元気。

階段に罠を仕掛けても「こんなとこに危ないじゃないか」で終わっちゃうし、
車に爆弾を仕掛けても発火装置が作動しないし、
致死量の睡眠薬入りの料理を食べさせてもただ熟睡するだけ。
共謀の男がチャンスとばかりに夫の後頭部を撃っても、それでも夫はまだ元気!

もうそろそろこの辺で、「夫は何かに護られているのね!」
と気づけばよさそうなものなのに、そこは嫉妬の恐ろしさ。妻はついに殺し屋を雇う。

心臓に一発お見舞いしたんだから、今度こそは!

…しかし。

雇ったのは、プロの殺し屋ではなく、ただのお喋りな素人だった。

その男はバーで嬉々として喋り散らしたので、マスターに通報されてしまう。
警察が半信半疑で妻の家を訪ねると、本当に夫が撃たれていた。
というわけで、全員あえなく御用となったわけだが…

夫、心臓まで撃たれたというのになお元気!

実は、妻の殺意たっぷりの料理が夫を救っていた。

大量の睡眠薬により冬眠状態になったことで出血が抑制され、間一髪助かったのだ。
夫が一命を取り留めたことで、誰も殺人犯にはならずに済んだ。
初めの後頭部の銃弾は、幸運にも頭蓋骨で止まっていたため、脳への損傷はなかった。
まさにアンビリバボーな話だ。(あ、それは別の番組か)

 
しかーし!

 
それよりもさらに信じ難いのは、この夫が妻を赦し、
今でも仲睦まじく暮らしているということだ!

 
うぅ…どういう愛なんだ、いったい…。

 
こんな原稿を書いたら即ゴミ箱行きだろうが、これが現実。
事実はやっぱり小説より奇なり。
それ以上に奇なるものは、人の心なり。

 
「フィクションは諦めてノンフィクション作家になろうかな」と私。

すると、夫は「え? フィクションでしょ?」

 
………。

 
どうやら夫、四十ン年も生きてきて、
今の今まで「フィクション」の意味を取り違えていたらしい。

「よかったねー、外で言う前にわかって」(本人よりも妻の私が恥をかく)

そう言いつつもしっかりと日記に書く私は、やっぱり悪妻なんでしょうか。


(次を読む)


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