「Inner Views」

音楽家として逝こうと思う。

稀 其の弐。

2005-08-30 | Spanish Guitar
 ジャズ・ギター・ブックに載ってるギターです。この演奏家は、現在、健康上の理由でしばらくリハビリ生活。おそらく、しばらくの間、ギターも弾けないでしょう。典型的なこちらのミュージシャンのパターン。自分にとって何が一番のプライオリティーなのかを見失うと、こういう結果になってしまう。で、スティーヴンが買い戻したのです。このギターは常に誰かに弾いてて貰いたいから。それだけ想い入れが強いギターなのです。 . . . 本文を読む

週末。

2005-08-28 | Spanish Guitar
 週末のスタジオには、よくミュージシャンが来ます。金曜日はだいたい、スティーヴンのギターの先生のエラリオさんが来ます。オジイちゃんなんですけど、もうね、大きなピッカピカのキャデラックに乗ってて、やたら威勢が良くて、僕はいつも冷やかされてばかりいるのです。イタリアンだしね。おそらくこのヒトもマフィアがらみ。でもとても温かいヒトですよ。  ランチはいつも三人で近くのメキシカンへ、名物「オクトパス・ス . . . 本文を読む

見納め。

2005-08-26 | Electric Guitar
 ラーの鏡(ネック・プレート)に特別にサイン。この演奏家の名前は、ファトン・マクーラ。ニューヨーク、そしてロサンジェルスで活動してます。ドン・マルキオーネのNY・マフィアコネクションを使って、彼の活動、そして身元やその周辺を調査。すぐにウラが取れた。頻繁にギグをしてるし、評価も高い。僕と同い年で彼も外国人。とてもハングリーな演奏家であるとのこと。そりゃそうだろうな、と思った。アメリカ人と同じレベル . . . 本文を読む

祈。

2005-08-24 | Archtop Guitar
 インレイ。接着剤が乾いてないのですよ。だから明日、綺麗にします。もうほとんど完成が近い。本体は二本とも仕上がっています。  一つはキルト・メイプル。ヤバいね、これ。3D立体画像みたい。キルト・メイプルは、ホントに難しいのです。トップのチューニングも、通常と変えないと、いい音しないのです。難しい。凄かったですよ、スティーヴン。トップを削り出している時の執着心は、怖いくらいでした。チューニングして . . . 本文を読む

超初期化。

2005-08-23 | Electric Guitar
 このプライスレス・ギター、最前線で活躍している演奏家の元へ行くことになりましたので、それに合わせてフィンガーボードもフレットもナットも全部、完全に初期化。あのままでも全く問題ないのですよ。でも、プロはプロだから、プロなのです。ミクロのセットアップの違いが分かるヒト達だし、そういうギターをホントに必要としてるから。差別じゃないよ。彼らの勝負してる世界は、とてつもなく厳しい所だから。ちょっとの妥協が . . . 本文を読む