日本に『民主主義』を起業する

日本や世界における『民主主義』の起業、政策インフラやシンクタンクの構築等についての動きを伝えます。

『ヒルズ黙示録』

2006-04-30 13:53:32 | 百家争鳴
 朝日新聞の書籍編集部の方から『ヒルズ黙示録 検証・ライブドア』(大鹿靖明著 朝日新聞社刊)をいただいたので、早速読んだ。1月のホリエモン逮捕、数日前のホリエモン保釈等々の動きもあり、ライブドア事件の動きと真相をビビッドに描いていて、非常に興味深かった。是非ご一読を!!!
 ライブドアの犯した犯罪に問題があるのは事実だし、その責任は逃れられない。その本を読んで、ライブドアは、日本という硬直化した社会における一つのはけ口だったという考えもできなくもないと感じざるをえなかった。戦前なら陸軍の青年将校の起こした2・26事件、5・15事件等々と同じような状況がライブドアにあてはまる部分があるのではないか。現在の日本では、それなりの家に生まれ一流の大学を出て、一流企業に入り、エスタブリッシュになるようにして、日本の社会の枠に入らない限り、社会的成功を得られない。そのラインから外れたら、アウトだ。ライブドア事件の中心を担った人々の多くは、そのラインから外れているが、何かをしたいと考える野心に溢れた人々であったのは、その日本の現状と関連あると思えてならない。一つのラインから外れたら、成功できない社会。それが現在の日本だ。
 「今の若い者は」という意見はいつの時代でもあった。確かに、その側面があることも
否めないが、今の若者は、やる気があり、成功したい、社会のために貢献したいという考えの者も、以前(少なくも私が大學生のころ)より多い。つまり、二極分化しているのだ。ただ、今の日本は本当の意味で、一度ラインを外れた(社会が豊かになった分、そのラインから外れてしまう機会が増えている)が、そのやる気のある若者、社会のために貢献したい若者に機会を与える場がまだ出来ていない。実は、現在問題視されるニートやフリータ問題も、この日本の現実と関係していると思う。
 エスタブリッシュから外れても、その野心や才能を活かせる機会を社会的に創出していかないと、多くの若者や人材のエネルギーと才能は喪失してしまうし、時にはあらぬ方向
に進んだりや社会的不満となってしまうのではないか。ここ十年ぐらいで起きてきている様々な事件とこのことが関連しているように感じるのは、私だけだろうか。
 日本は、新しい発想に基づいた日本社会の構築をする段階にきている。

希望製作所の朴さん

2006-04-26 17:46:32 | 百家争鳴
 昨日(24日)と本日は、先月韓国に行った時にお世話になった希望製作所の朴さんやチェさんらとお会いした。昨日は、国際文化会館の島村さんや降旗さんとの会合に参加し、意見交換。本日は、日本の知人を紹介し、今後の展開が楽しみ。
 朴さんらは今回は、町づくり等に関係する機関を主に訪問する目的で日本を訪問。先月は米国にも行かれ、精力的に海外を視察し意見交換をし、希望製作所の新しい活動へのヒントを得ようをされているのは、非常に好感がもてた。ぜひ、いい成果を得て、活動に活かしていただきたいと思った。活発に前向きに活動されている、希望製作所の今後の活動には注目し続けたい。私もできる限り協力していきたいし、彼らから多くのことを学びたいと思う。

色々

2006-04-24 17:17:49 | 百家争鳴
 最近のいくつかのことを紹介。21日(金)は、マイクロソフト社(MS)が主催した「NPO DAY」に参加。MSが日本でのNPO活動を支援することを高らかに宣言。既に開始しているが、NPOへの助成金活動、ITによるNPO活動に更なる有効化などの議論が行われた。ビルゲーツが、生ビールならぬ生ビルとして現れ、講演もあった。私は仕事の関係で、生ビルの講演は聴けず。写真は、MS社のNPO関連のアジア太平洋統括担当のローリーの講演風景。
 同夜は、立法スタッフネットワークの研究会で、DV法の市民による成立についてのお話があった。非常に興味深い内容であった。
 22日は、大阪に新しくできるシンクタンク活動を目指す「大阪シンクネット」での「地域シンクタンクの可能性」について講演。300人を超える聴衆であった。大阪に向かう新幹線の中で、『ウエブ進化論…本当の大変化はこれから始まる』(梅田望夫 ちくま新書)を読破。インターネットを通じて、「こちら側(マイクロソフトに象徴される)」と「あちら側(パソコンという窓を通じてネットで向き合える、開放性、不特定多数に基づく「情報発電所」のような仕組み。グーグルに象徴される)」が誕生しつつあるのを実感。さらに、同書の終章「脱エスタブリッシュメントへの旅立ち」に書かれた筆者の若い世代への思いと夢そして彼らのためへの支援の試みは、感動もの。
 23日は、大阪にいた時の知人に会い、新しいビジネスのプランを聞いた。力を入れて、是非成功していただきたい。

政治家証券市場

2006-04-18 20:38:43 | ソーシャル・ガバナンス論
 NPO法人で政策学校である「一新塾」主催の講演会「あの政治家はいくらなのか?韓国50万人が参加する政治家証券市場~e-デモクラシーは日本の民主主義に火をつけるか?~」に参加。株式市場のモデルを政治家にあてはめ、政治家を評価する「ポスダック(POSDAQ)」について、その仕組みをつくったシン・チョルホ氏から話を聞いた。そのシステムを日本に無償で提供して、日本にも根付かたいと熱く語った。シン氏は、学生時代からこのシステムを構築、ご自分では電子政府などのeポリティクス事業をおこなうビジネスマンでありながら、このシステムを運営してきた。若干34歳。Yahoo Japanの「みんなの政治」もこのシステムを活用したい意向があるとか。日本人や日本社会のメンタリティーが、このシステムとうまくマッチできるかどうかわからないが、新しい試みとして、試す価値はあるのではないか。
韓国語ではあるが、次のサイトを参考にしてください。
http://www.posdaq.co.kr/

新しい農業の可能性

2006-04-13 09:56:14 | 百家争鳴
 昨夜は、オーガニックスーパー「マザーズ」が運営するマザーズグループが主宰する「日本の再生のための有機の里講演会」に参加。若手畜産家(「みやじ豚」宮治さん、「けるぷ農場」佐藤さん)の講演あり、歌あり、さらにおいしい食事ありの、素敵なイベントでした。この催しは、藤沢で「みやじ豚」のブランドを展開する知人の宮治さんも講演されるということで、参加してみた。日本の農業の旧来型の受身の産業でなく、新しい風が吹いてきているのを実感できてよかった。
関係者の詳しい情報は、次のアドレスをみてください。
マザーズグループ:http://www.mothers-net.co.jp/abouts.html
みやじ豚:http://miyajibuta.livedoor.biz/
けるぷ農場:http://www.little-web.com/ekonahito/nakama-kerupu.html

写真は、出された食事の一部。

最近読んだもの

2006-04-11 21:25:30 | 百家争鳴
最近、次の本を読んだ。
・『モーツアルト 天才の秘密』文春新書 中野雄著
 天才モーツアルトを描いた興味深い一冊。
 この本の中で、心に残った言葉を記しておく。
 「(モーツアルトを天才たらしめたのは)彼が持って生まれたのは『類い稀 
 なる学習能力』であった」「モーツアルトは、群百の音楽家に比して、百倍も
 千倍も努力した人であった。ただ、彼はその”努力”を『つらい』とか、『もう いやだ』と思わなかっただけの話である。」
・『天晴れ!筑紫哲也NEWS23』文春新書 中宮崇
 メデイアリタラシーを考える上での参考になる。それにしても、一つの番組に
 ここまで入れ込んで、その内容だけで一冊の本にする執念というか、フェチ気質 というか、番組や筑紫哲也への思いの強さには驚愕する!?
・『適当論』ソフトバンク新書 高田純次
 「適当」に読んでください。
・『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』扶桑社 リリー・フランキー
 こういう親子関係って、この頃ないなぁと思う。結構、深い言葉が多い。
 是非ご一読を。

夜桜能

2006-04-06 19:40:06 | 百家争鳴
 友人の西田陽光さんに誘われて靖国神社で開催された夜桜能を堪能しました。薪の明かりと夜桜に囲まれた幻想的な雰囲気の中での、能は素晴らしかった。屋外で
みる能は初めてでしたが、能鑑賞は久しぶりなので、とてもよかった。夜なので、やや寒かったが、正に「日本文化」を大変した感じでした。参加者も驚くほど多く、盛会だった。この機会をくださった西田さん、どうもありがとうございました。

BoAの新曲

2006-04-05 18:24:14 | BoA論
BoAが、本日新曲”七色の明日””Your Color”が発売されました。春に相応しい軽快な曲です。ぜひ聴いてみてください。