朝日新聞の書籍編集部の方から『ヒルズ黙示録 検証・ライブドア』(大鹿靖明著 朝日新聞社刊)をいただいたので、早速読んだ。1月のホリエモン逮捕、数日前のホリエモン保釈等々の動きもあり、ライブドア事件の動きと真相をビビッドに描いていて、非常に興味深かった。是非ご一読を!!!
ライブドアの犯した犯罪に問題があるのは事実だし、その責任は逃れられない。その本を読んで、ライブドアは、日本という硬直化した社会における一つのはけ口だったという考えもできなくもないと感じざるをえなかった。戦前なら陸軍の青年将校の起こした2・26事件、5・15事件等々と同じような状況がライブドアにあてはまる部分があるのではないか。現在の日本では、それなりの家に生まれ一流の大学を出て、一流企業に入り、エスタブリッシュになるようにして、日本の社会の枠に入らない限り、社会的成功を得られない。そのラインから外れたら、アウトだ。ライブドア事件の中心を担った人々の多くは、そのラインから外れているが、何かをしたいと考える野心に溢れた人々であったのは、その日本の現状と関連あると思えてならない。一つのラインから外れたら、成功できない社会。それが現在の日本だ。
「今の若い者は」という意見はいつの時代でもあった。確かに、その側面があることも
否めないが、今の若者は、やる気があり、成功したい、社会のために貢献したいという考えの者も、以前(少なくも私が大學生のころ)より多い。つまり、二極分化しているのだ。ただ、今の日本は本当の意味で、一度ラインを外れた(社会が豊かになった分、そのラインから外れてしまう機会が増えている)が、そのやる気のある若者、社会のために貢献したい若者に機会を与える場がまだ出来ていない。実は、現在問題視されるニートやフリータ問題も、この日本の現実と関係していると思う。
エスタブリッシュから外れても、その野心や才能を活かせる機会を社会的に創出していかないと、多くの若者や人材のエネルギーと才能は喪失してしまうし、時にはあらぬ方向
に進んだりや社会的不満となってしまうのではないか。ここ十年ぐらいで起きてきている様々な事件とこのことが関連しているように感じるのは、私だけだろうか。
日本は、新しい発想に基づいた日本社会の構築をする段階にきている。
ライブドアの犯した犯罪に問題があるのは事実だし、その責任は逃れられない。その本を読んで、ライブドアは、日本という硬直化した社会における一つのはけ口だったという考えもできなくもないと感じざるをえなかった。戦前なら陸軍の青年将校の起こした2・26事件、5・15事件等々と同じような状況がライブドアにあてはまる部分があるのではないか。現在の日本では、それなりの家に生まれ一流の大学を出て、一流企業に入り、エスタブリッシュになるようにして、日本の社会の枠に入らない限り、社会的成功を得られない。そのラインから外れたら、アウトだ。ライブドア事件の中心を担った人々の多くは、そのラインから外れているが、何かをしたいと考える野心に溢れた人々であったのは、その日本の現状と関連あると思えてならない。一つのラインから外れたら、成功できない社会。それが現在の日本だ。
「今の若い者は」という意見はいつの時代でもあった。確かに、その側面があることも
否めないが、今の若者は、やる気があり、成功したい、社会のために貢献したいという考えの者も、以前(少なくも私が大學生のころ)より多い。つまり、二極分化しているのだ。ただ、今の日本は本当の意味で、一度ラインを外れた(社会が豊かになった分、そのラインから外れてしまう機会が増えている)が、そのやる気のある若者、社会のために貢献したい若者に機会を与える場がまだ出来ていない。実は、現在問題視されるニートやフリータ問題も、この日本の現実と関係していると思う。
エスタブリッシュから外れても、その野心や才能を活かせる機会を社会的に創出していかないと、多くの若者や人材のエネルギーと才能は喪失してしまうし、時にはあらぬ方向
に進んだりや社会的不満となってしまうのではないか。ここ十年ぐらいで起きてきている様々な事件とこのことが関連しているように感じるのは、私だけだろうか。
日本は、新しい発想に基づいた日本社会の構築をする段階にきている。