すんません 怪談かと思っていたのですが違うんですね
件(くだん)の母と勘違いしておりました
母は来ました 今日も来た この岸壁に今日も来た
毎日岸壁に来られたら怖いなぁ~と思って それが 件 ならなおさらだなぁ~と
岸壁の母/菊池章子 Soldiers never returned
九段の母 鶴田浩二
岸壁の母
作詞 藤田まさと
作曲 平川浪竜
1
母は来ました 今日も来た
この岸壁に今日も来た
とどかぬ願いと知りながら
もしやもしやに もしやもしやに
ひかされて
「また引揚船が帰ってきたのに
今度もあの子は帰らない
この岸壁で待っているわしの姿が
見えんのか、港の名前は舞鶴なのに
なぜ飛んで来てくれんのじゃ
帰らないなら大きな声で
お願い せめてせめてひとこと」
2
呼んで下さい おがみます
ああおッ母さん よく来たと
海山千里と 云うけれど
なんで遠かろ なんで遠かろ
母と子に
「あれから10年
あの子はどうしているじゃろう
雪と風のシベリアは寒いじゃろう
つらかったじゃろうと
命の限り抱きしめて
この肌で温めてやりたい
その日の来るまで死にはせん
いつまでも待っている」
3
悲願十年 この祈り
神様だけが 知っている
流れる雲より 風よりも
つらいさだめの つらいさだめの
杖ひとつ
「ああ風よ、心あらば伝えてよ
いとし子待ちて今日もまた
どとう砕くる岸壁に立つ母の姿を」
あけましておめでとう 件年
こんなものに生まれて、何時迄生きてゐても仕方がないから、
三日で死ぬのは構はないけれども、預言するのは困ると思つた。
(内田百間「件」より)
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