わいんとともに:一日の終わりにコップ一杯のワインを飲みながら、つぶやくあれこれ。

残り時間を気にする此の頃、せめては、ささやかな足跡を残しておきたい。

姉が無事に退院した

2016-11-05 23:11:21 | 日記
 土曜日に退院するという知らせを貰って、金曜日病院へ行ってみた。
元気で、先日私が持って行った本を読んでいた。文庫本では字が小さく、単行本では重すぎて持てないので、本を分解し、何冊かに分けて持っていったものだ。
先日行った時には、看護学校の実習生が来ていて、足を洗って貰っていた。明るく、優しく、丁寧に。「こんな優しく看護して頂けるなんて良かったね。また入院したくなっちゃうね。」なんて、冗談をいいながら、看護に携わる若い人がこんなに優しくしてくれるなら、将来は明るいな、などど、心強い気がした。
 今度行ってみたら、その実習生は、研修が終わったそうだ。「最後は泣いちゃったから、私も貰い泣きしちゃった。」と言う。どちらが、貰い泣きなのか、心が通じて、一緒に別れを惜しんで泣いてしまった、ということだろう。
 なんと、いい出会いをしたことだろう。「たまには、入院もしてみるものだね。」
などど、冗談を。いや、冗談ではないかもしれない。そんな人との出会いは滅多にあるものではない。
 その人が作ってくれたという、神経衰弱のゲームに使うカードには、動物の絵が丁寧に描かれ、不自由な手でもめくり易いように、門を折って、丁寧にテープが貼られていた。
 投薬されている、薬の説明書も、きれいなカードを作り、一つ一つの薬の説明が丁寧に書かれていた。更に、これにも、めくり易いように、門を折ってテープが貼られていた。こんな心使いは、本当にその人の身になって、考えなければ思い付くものではない。姉には、一生の宝物だろう。これからも辛い時、こんなに親切にしてくれた人がいたことが、心の支えになることだろう。
 「悪いことの裏には、必ず良い事がある」と常々思っている。
それにしても、どんなに辛い時も、他人を和ます不思議な力を持っている姉を改めて、感じ、尊敬の念を強くした。
 また、穏やかな日常が戻ってきた。
 今夜は、赤ワインで乾杯しよう。 「退院、おめでとう!!」
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