鶴岡法斎のブログ

それでも生きてます

100パー規模縮小するわけです

2006-10-20 08:41:25 | 雑記
ネットでオタクについて語るとよくもめる。
岡田さんの「オタクは死んだ」という言葉も理解できる部分もありわからない部分もあり。何しろそのイベント行ってないしな、俺。
自分はただ断言できるとしたら、えーっと儲けにくいよ。
「オタクであること」と「オタクを商売にすること」は全くの別物です。
で、後者の側に陰りが見えているというのは自分の勘。
終わるんじゃなくて、普通になる、っていったほうが適切かもしれない。
ただどんなバブルでもそうだけど盛り上がっている状態から普通になると痛みを伴ってしまうんだよね。失業とか倒産とか。
あとバブルになることによって、別にそんなこと(オタク的なものとかね)に興味のない金儲けが好きな連中が大挙して押し寄せてくるってのがもう典型的なパターン。
考えたら自分は3回のバブルに救われている。
まず90年代前半のSM&ヘアヌードバブル。
これによって自分は業界に入った。これは規制とか不況とかネットの普及とか、もういろいろな理由で沈静化した。
エロ本ライターとして本当に感謝(感謝?)しているのは何だろうか。
個人的には「店舗系ライト風俗(性感、イメクラなど)」「SM・ボンデージ」「インディーズビデオ。及びフェチAV」となるのか。
どれも発展途上、無法地帯のいかがわしさや活気があった。
そして全部衰退したなあ。あ、ぱっと見は元気ありそうに見えるけどAVは数が増えすぎて一本単位の稼ぎは減っているとらしい。あとライターに関しては必要ないかも。サイトがサンプル動画配信しているなら雑誌の紹介読まなくていいもの。

そして当然のようにオタクバブルがあったわけ。
これはここでは語りきれないね。いろいろなものが見えたから。多分、本当に規模の大きい盛り上がりだったと思うよ。体感で書くけど。

あと結果としてパチスロバブルのおかげでマンガ原作者になれました、と。
こいつも法律がちょっと変わってもう昔のようにはいかないかもしれない。

話をオタクバブルだけに絞れば、好きな人は好きでいいよ。むしろネット配信とかが進歩すれば欲しいものはいまよりも楽に手に入るようになるかも。
ただ、それを商売にするのは難しいと思う。細分化しすぎちゃったから発行部数に限界があるんですよ。これも突破口はネットなのかもしれない。何かができるの、かも。
ただ昔の、昔といっても数年前の商売の仕方では絶対に負ける。
昔、ガロってマンガ雑誌があってさ。いいものを作る、って頑張っていたんだけどそれは同時に「売れない」ってことだったのね。でも故長井勝一氏の人柄とかそういうもんで何とか続いて、そこからいろいろなマンガ家が登場したわけだ。
いまガロみたいな精神で(ガロに載っていた作品のような、という意味ではない)オタク系の雑誌でもサイトでもやってみたいという人がいればそれはむしろ応援したい。いやこれからが辛いけど頑張れって。
それとは別に「何か儲け話ありますかね」みたいな笑顔でこの業界に近寄ってくる連中(本当にいるんだ。そんな人たちが)に対しては「もう何にも残ってないよ」といいたい(むしろ素敵なくらいの笑顔で)。

※自分は「金儲け」を否定する気はないよ。自分も金は欲しいしね。ただ自分よりゲスな奴は嫌いなんだよ。ゲスの特徴として。

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