ハヤトはぼくの同期だった
ぼくは入学年齢は一番若く、体も一番小さかった
ハヤトはぼくより4歳年上だった
ハヤトは沖縄から来ていて、大きくて立派な体格をしていた
ギョロッとした目で、まゆげも太くいつも大きな口を開けて笑った
ぼくとハヤトが仲良くなったのは、たまたま寮のベッドが隣だったからだった
寮は大部屋で、ぼくは窓際のベット
ハヤトは隣、その隣はやかまし屋のコウだった
ハヤトは背が高くがっしりしていてとても目立った
大きな声で笑うけど、いつもあまりみんなと一緒にいなかった
ぼくはいちばんちびだったから、最初はみんなにからかわれることもあった
でも、ぼくはけんかは強かったから負けたことはなかった
けんかしてすり傷だらけになると、はやとは夜隣のベットから「相手にするな」といった
ぼくは「そうかい!」といってはやとに反抗した
はやとは「しょうがないやつ」とってくすっと笑った
ぼくたちは二年間、この学校で訓練とハヤブサの操縦と機体の整備を覚えて卒業した