約束からだいぶ経つがエステルの紹介である
エステルという一族は簡単にいえば
名称もその「酸」と「アルコール」を繋げて作られる
酢酸エチルは酢酸+エチルアルコール
吉草酸メチルなら吉草酸+メチルアルコールという具合
エステルの性質は他の炭化水素(ガソリン等)に似ているが
芳香を放つことで有用である
酢酸エチルなどはシンナー臭だが
もっと長いエステルになると果実香を発する
実際に果実の中にも多く含まれているのだ
酢酸メチル(シンナー臭)
酢酸ペンチル(杏の臭い)
酢酸オクチル(オレンジの香り)
酪酸ペンチル(バナナの香り)
吉草酸プロピル(リンゴの香り)
カプロン酸メチル(パインの香り)
アンスラニル酸メチル(ブドウの香り)
脂肪酸もアルコールも無数にあるので
エステルもそれ以上に無数にある
今回紹介したのはほんの一部だということをお断りしておく
ちなみに今回の分子模型では
エステル基(分子模型の赤い部分)の左側が脂肪酸由来
右側がアルコール由来の部分である