日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

エステル(分子模型)

2008-11-25 | 分子模型図鑑

約束からだいぶ経つがエステルの紹介である

エステルという一族は簡単にいえば

脂肪酸アルコールが合体(脱水縮合)したものである

名称もその「酸」と「アルコール」を繋げて作られる

酢酸エチルは酢酸+エチルアルコール

吉草酸メチルなら吉草酸+メチルアルコールという具合

 

エステルの性質は他の炭化水素(ガソリン等)に似ているが

芳香を放つことで有用である

酢酸エチルなどはシンナー臭だが

もっと長いエステルになると果実香を発する

実際に果実の中にも多く含まれているのだ

酢酸メチル(シンナー臭) 

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酢酸ペンチル(杏の臭い)

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酢酸オクチル(オレンジの香り)

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酪酸ペンチル(バナナの香り)

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吉草酸プロピル(リンゴの香り)

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カプロン酸メチル(パインの香り)

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アンスラニル酸メチル(ブドウの香り)

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脂肪酸もアルコールも無数にあるので

エステルもそれ以上に無数にある

今回紹介したのはほんの一部だということをお断りしておく

ちなみに今回の分子模型では

エステル基(分子模型の赤い部分)の左側が脂肪酸由来

右側がアルコール由来の部分である      

コメント (1)
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