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二つ目が小さくなるS字切り返しコーナー

2006年06月20日 | 中級テクニック
6月11日の合宿でのコースで最後のコーナーとその手前のコーナー(25→26→27)は、大きいUターンから小さいUターンにつながる切り返しのS字のコースです。これは、正直難しいラインです。今までの上級でも、一、二回しか見たことがありません。調べてみたら、05年の12月10日の上級で、こてこての細かいコース設定がされた時にありました。市街地コースの左下、赤い網掛けの部分です。



この市街地とバリアブルを結んだコースは、例えばバリアブルに入ってすぐの連続したUターンなどに目を奪われます。その中では目立たないのですが、実際には赤い網掛けのセクションは難しいものです。

大きいUターンから小さいUターンにつながる場合に、何が難しいのかというと、一つ目のUターンを回り終えたときに二つ目のコーナーを回るためのスピードを保持している必要があり、そのために一つ目のUターンへのアプローチのスピードを上手に作らなければならないからです。
一つ目のUターンは回転半径が大きいですから、全閉アイドリング・スピードを上回る速度で旋回できます。ですから小さなUターンに比べると、より高いスピードでコーナーに入ることができます。ここで、基本のコーナリングで後ブレーキを引きずりながらコーナーを回るとコーナーの終わりでスピードが落ちます。ところが、例えばアイドリングに近いところまでスピードが落ちたとすると、回り終わったところが次のUターンの入り口になっていますから、アクセルを開けるスペースが取れず、二つ目のコーナーをアイドリングスピードのままで最初から最後まで回ることになってしまいます。
二つ目のコーナーの旋回スピードを高めるためには、二つ目のコーナーへのアプローチスピードを高め、旋回中のスピード低下の結果として出口でアイドリングスピードになって欲しいのです。

一つの対策は、一つ目のコーナーの頂点(26)を奥にとって27に対する加速のためのスペースを作るという方法です。その分、大回りすることになりますが、27に対する加速が作れるので、27の旋回時間を短くすることができます。
回り方は下図のようなラインになります。



中級のスキルレベルの人であれば、当初は25、26、27を直線が入る間隔が狭いオフセットスラロームのイメージで加減速を使って小さく回るようにします。
それができるようなら、次は25、26の旋回半径をもっと大きくして、27に向かう赤線の加速区間をなるべく短くするようにします。
25、26の旋回速度が上がっていくにつれて赤線の加速区間が「軽いスピード調整」というイメージになるようにします。

最終的には、下図の青破線のように徐々に回転半径が小さくなる360度のターンをイメージします。それが中間で切り返しを挟み、黒破線のラインに切り替わるということを想定します。そうするともっともギクシャクしないラインで走れるようになるはずです。



スキルの前提として、第一に360度を微妙に減速しながら回り切るコーナリングができることです。「ラインB寝かせて回る」回り方の応用で、高いアプローチスピードでコーナリングを開始します。そして、徐々にスピードが落ちて(ハンドルが切れて)回転半径が小さくなるようにし、しかし同時にスピードが落ちすぎないようなアクセル開度を作ることがポイントです。
第二に減速していて荷重が前掛かりになっていることを利用してスピードを維持したままバイクを切り返すことが必要になります。これは例えば3速か4速で直線パイロンスラロームをする時のエンブレを使わない切り返しをイメージします。
あとは、車両のコーナリングスピードやエンブレの具合、二つ目のコーナーを脱出した後のライン作りなどと、ライダーの好みによって、色々な調整が入ってくると思われます。



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