偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

シャープ・クアトロンのCM、カルト宗教もしくは裸の王様?

2010年07月18日 05時45分00秒 | ◎ツッコミ思案neo




正しい光の3原色。クアトロンの4原色は大嘘


↑これが正しい光の混色。黄色なんてこれっぽっちも原色ぢゃあない。

 前回のクアトロンの記事←だけど実はテレビで例の吉永小百合のシャープのCMを見ながら「おいそれはないだろ」とつっつむついでに手慰みで作った「光の混色之図」、これ捨てるのも勿体ないぜ、そうだブログにのちゃえ、とそんだけの記事だった。
 メロディが先でむりやり歌詞をつけた心のない某J-POPみたいなものだ。

 ところが意外や意外、アクセスがけっこうあった。

 更新が久しぶりすぎるとアクセスがないのが常だし、検索エンジン的には拙ブログはお笑いファンに分類されているらしいので、お笑い関係の記事以外での今回のような結果は驚くべきことだ。

ちなみに「あしあとサービス」によるリンク元のキーワード解析だけど、

「クアトロン」「クアトロンってどう」「クアトロンってどうなの?」「クアトロンで見て」「クアトロンとは」「クアトロンのCMって」「クアトロンは嘘」「クアトロン光」「3原色間違い」「4原色」「4原色なんてあり得ない」「4原色技術」「CM」「CM監督」「goo」「sony」「いんちき」「うそ」「そんなに」「どうなの」「インチキ」「ウソ」「コメント」「シャープ」「テレビ」「テレビ選び」「トリニトロン」「意味」「意味ある」「意味がない」「意味ない」「嘘」「間違い」「疑問」「吉永」「吉永小百合」「教えて」「教えてgoo」「胡散臭い」「光」「光の3原色」「光の4原色って嘘をいうな」「三原色」「四原色」「実際」「色の3原色とクアトロン」「正しい」「全ての色じゃなかった」
…等々

 制限字数オーバーすると困るのであえてバラしてソートしてみたけど実際には「クアトロン+●●●」「シャープ+●●●」みたいな使われ方だ。
「クアトロン CM」ってのはかなりプレーンな感じだけど、演出が面白いわけでもない、気になる新人アイドルが出てるわけでもないあのCMについて検索する人はやっぱり否定的・懐疑的な意識の人たちなんではないかと想像する。。

 「正しい」ってのは「4原色 テレビ 正しい」って組み合わせだったんでけど、これはシャープの社員さんか電気屋の店員さんだろうか?(笑)

 あれ?ひょっとしてこれってけっこう話題になってるの?と気になってググってみたら他にもチラホラ同志はいるようだ。拙ブログのように「光の混色」と「絵の具の混色」が混在するという摩訶不思議な図に突っ込んだものはなかったけど、「4原色なんてない」という意見は多かった。

 なるほど図云々の前に「4原色」と名乗った時点でアウトなんだよな。公正取引委員会とかそーいうので(←曖昧だな(笑))不当表示の排除とかできたりしねーのかな。
「広末涼子、浄化計画」よりよっぽどポンコツなニセ科学ワードぢゃねーかな。

 でも、いまのところ「クアトロン」だけでググると絶賛の嵐が押し寄せてくるぜぃ(笑)。

「RGBを全部まぜると白になるんだぜ、これを加法混色っていうんだ。従来のディスプレイはこの方式だったんだ。どーだいおれって詳しいだろエッヘン」みたいな文で始まってとーとつに4原色絶賛モードに突入してたりする。

 おいおい、だったらクアトロンは何混色だよ!
 男女混色かよっ!

 さらに見てまわっていたら加法混色のくだりは複数の記事でもほぼ一緒の文章だったりする。おそらくメーカーが出したプレスリリースかなんかを丸写しにしてるんだろう。
 書いてる本人が理解してないんだから無責任きわまりないぜ。

 そもそも現物見ないで絶賛してるやつまでいるのがお笑いだ。しかもカラーセラピストだかコーディネーターだかっていうお洒落で胡散臭い職種の方々が、アタシってば色の専門家よ…みたいな立ち位置でぶってたりする。あんた明日からシゴト無くなるぜ。いや無くならないからタチか悪いんだよな。それがウソが増殖する原因。バカがうつる媒介。

 そう、それが正式なメディア(ニュースサイトとかレビューサイトとか)に掲載されたものでなくても、私は●●の専門家なんだけどっていう肩書きを掲げられれば人々は信用してしまうだろう。

 以前、某雑誌の製作現場で聞いたハナシ。待てどくらせど広告が2頁分入稿してこない。どうもこのクライアントさまは前号に載った自社製品に対するレビューか気に入らなかったらしい。広告で食ってる以上、雑誌は提灯記事を書かざるを得ないわけだ。秋葉原殺傷事件のときに各メディアが「トヨタ」の名前を封印したのは記憶に新しいし、一番えぐいところでは官房機密費だぁね。上杉隆頑張れ!

 でも、本当に問題だと思うのは「絶賛くん」たちが提灯記事を書いているという意識すらないかもしれないということだ。つまりヤツらはメーカーの顔色を窺っているのではなく半ば本気で新製品を祝っているのだ。
 正確にいえば製品を誉めているのではなく、先端技術(と彼らが信じて疑わないコト)を自分がフォローしているという状況に酔っているんだと思う。日本に生まれてよかったぁ、出会えたおれたちってサイコー!みたいな。


 ところで前にも記事として書いたことがあったけど、今年もNHK技術研究所の公開に行ってきた。これはNHKが有り余る受信料を糧として好き勝手に研究している成果を一般人にも見せたげますよ…という催しだ。
 本当は単独の記事として書こうと思ったんたけどもう一本書くのは面倒くさいからここにねじこむことにする。

 前回NHKに行ったときはメールで寄せられたアンケートを自動的に解析するという技術が展示されていた。係員に質問をぶつけてみるとかなり未完成でボロボロな、つまり使い物にならない技術だということがわかった。
 ところがその後マーケティング系の雑誌を見ていたら「テキストマイニング」なる技術が実用化されているという記事を発見した。これってNHKでやってたやつと同じぢゃん。
 これは今年はNHKも期待できるかもしれないと期待に胸ふくらませて行ったら撃沈。そもそも「アンケートを解析」していたブースがない。そのかわりにデータ通信にツイッターみたいな機能(ツイッターとチャットの中間?)を付加して、そこに入力された文章を解析するというものが出ていた。アンケート解析ではくじけたんでシンプルに単文・単語に特化してきたか?と思ったのだけど前回見たのとは別物だという。つまり同じような技術を全く別のプロジェクトとして取り組んでいたのだ。とんだ2度手間、費用は倍だぜ。これって仕分けの対象ぢゃないですか、蓮舫センセー?

 NHKって金なら莫大にあるからとりあえず誰か兵隊が手をあげたら研究が開始されちゃうんだろうな。そうとしか思えない。
 しかも簡易版にも見えるそのツイッターもどきでさえ実力はイマイチな感じだった。

 そこで聞いてみた
「巷にテキストマイニングという技術が実用化されていると聞いたのですが民間と提携とかなさってるんでしょうか?または将来的にされる予定はあるんでしょうか?」
ってね。
 そうしたら「ああ“テキストマイニング”ね。特に提携する予定というのはありません、まぁ研究者の集まりがあったときには意見交換くらいはしますがね、はっはっはっ」
 ときた。

 なんでこんな話題をねじこんだのかというと、NHKのあり方などに非難が集まる昨今、なんでこーしたクソ研究に対して「受信料のムダ使いするんぢゃねーよ」とツッコミを入れる輩がいないんだろう?とふと疑問に思っていたが最終的にある答えに辿りついたのだ。

 このイベントって「ムダ使い」という視点で見たらツッコミどころ満載。

 「テキストマイニング」のような未完成なものだけでなく、たとえ完成したとしても全く役に立たないような技術まである。

 例えばテレビ鑑賞中の視聴者の視線や表情を追って、その嗜好を分析するというのがあるんだけど、解析の対象はなぜかテレビ画面だけでなくリビングのテーブルの上に置いた雑誌にまで及ぶ。
 展示されていた例は女子フィギアスケートの競技を見ながら真央ちゃんが出ている雑誌をチラ見するというもの。「ながら見」って全然関係ない雑誌とかのほうが多いと思うんだけど。(たとえばマンガとか週刊誌とか)
 そもそも雑誌の記事まで認識させるには出版社と提携して事前にデータ入手しておく必要があるとか。あと、たかがテレビ見るだけで自分にカメラが向けられているのも嫌だしね。
 こんなたとえ完成したとしても役に立ちそうにない研究に受信料が湯水のように使われているってのが実体なんだぜ。

 でNHKのやりたい放題ノーバディツッコミなこの状況の意味を考えてみたのだが、展示を見に来ている人たちを観察していたらなんとなく見えた気がした。
 おっさんも、あんちゃんも実によく質問している。よくよく聞いてるとトンチンカンなものも多いんだけど、係員の説明に対しておしなべて積極的に合いの手をいれている。「あー、●●ね」「あー、●●に使われてたヤツね」とか。その合いの手も当然のようにズレたりするんだけど係員の苦笑に気づくと今度はすかさず自分の知っているありったけの専門用語を繰り出す。「ハナシについていってますよ」というアピールなんだろう。挙げ句の果てに「おれこないだブルーレイ買ったんだよ」という意味不明の報告まで(笑)
 勢い余って名刺まで出しちゃうあんちゃんまでいる。でも彼の会社がNHKとビジネスをすることは未来永劫ないだろう(笑)。

 ハイビジョンシアターなど待ち時間のある場所では、順番を待つ列の中、友人同士で来ている若者たちが技術談義をくりひろげている。まぁ、総武線の中でもよく見かけるオタッキーな光景だ(笑)。

 こんな人たちがツッコミを入れるはずもない。

 基本的に日本人の多くは技術バカなんだと思う。技術一筋の職人さんという意味ではなく技術を必要以上に有り難がって盲信しているということだ。
 そういう人たちはテレビで外国人が日本の技術を絶賛しているを見たりするのが大好きなんだ。

 社会というのはヤバなってくると新興宗教と技術への信仰が幅を利かせてくるといったけど、今がまさにそうぢゃない?オウムみたいな宗教はないけどスピリチュアルがブームだしね。
 日本の場合は高度成長期この国を支えてきた唯一のよりどころという根深いシチュエーションもあったりするから厄介だ。

 小惑星探査「はやぶさ」が帰ってきたってんで、「(宇宙開発予算を減らす)仕分けが間違ってた」みたいなツッコミを入れてる人がいるけど、「はやぶさ」っておれに言わせればさっき紹介したNHKの人面解析みたいなもんだ。
 役に立つかどうかは度外視して「完走」したことだけを頌えてる。しかもまだ完走してないしね。まぁ、役に立つかという点ではNHKの例と比べればビミョーだけど優先順位を上につけていいの?ってツッコミはまだいくらでも成り立つ。

 
 そんなわけで「技術バカ」と「提灯持ち」と「アフェリエイトな人たち」のせいでネットにはウソの絶賛があふれる。

そして日本は沈んでいくのさ。

 絶賛君の意見で笑えたのがあった。それはクアトロンではなくクアトロンを持ち上げるべく比較の対象となった他のテレビのレビューだったんだけど
「パソコンのディスプレイよりはいいという程度だ。」…だって(笑)

 するとなにかい?、映像クリエイターっていうのはテレビより低画質な画面を見ながら劇場公開用のシークエンスを作ってるってぇのかい?(笑)

 どうなっていれば世間で高画質と言い張れるかといえばざっくり言ってしまえば階調がちゃんと出るってことだろう。
 よくいうフルカラー1670万色というのは赤256階調×緑256階調×青256階調で16777216通りの組み合わせができますよってことで(赤128、緑200、青156)と(赤128、緑200、青157)の違いがちゃんと表示できればとりあえず高画質といえるだろう。

 でも実際には(赤128、緑200、青156)と(赤128、緑200、青157)の違いなんてほとんどわかりゃしない(見えている以上影響ないとは言い切れないにしても)。
 実際の処、デザインの現場でもディスプレイを32000色に設定して作業していてもほとんど問題になったことはない。なぜなら何が正しい色かなんてのは通販カタログでもないかぎりはエンドユーザーは知ったこっちゃないからだ。だから現場で「この色をもちっと明るくして」とか直し指示が入る時は原画(もしくは現物)を忠実に再現できているかというよりデザイン的にどうしたいかというその場の要望である場合がほとんどだ。

 それに目に感じやすい色とか主観の問題とかもあるからキレイな画質という定義は難しい。
例えば階調豊かなウンコの絵より階調がややつぶれたキモノの画像のほうがキレイに感じるだろう。
またシャープネスをかけるとキレイになった印象を受ける場合もあるけど、実際にはノイズが増えている。
エンハンス系のフィルターも見た目に鮮やかな画像を作ってくれるが階調は犠牲にしていたりする。
黒を濃くしただけで全体の画質が向上して見えることもある。

 ここらへんが原音を忠実に再現するという確固たる基準が存在するオーディオと違うところだ。オーディオマニアなら籠もったストリングスの音と高次倍音まで再現され鋭くエッジの効いた黒板をひっかく音とを比べたら迷わず、黒板のほうに軍配をあげることだろう。

 まぁ、高画質だったという感想を述べるのもある意味勝手なんだけど、それでも共通のテスト画像を使った客観的な評価も必要なはずだ。むかしは(今もあると思うが)パソコンの周辺機器のレビューではテスト用の画像が使われていた。グラデーションとかカラーチャートとか乱視の検査みたいな放射線とが配置された、評価というより元々は調整用に使ったりする画像だ。

 ところで今回のCMでふとアガリスクのことを思い出した。アガリスクって癌にきくっていうふれこみで流行したんだけど、後に効くどころか発ガン性があるって大問題になった。
 そのニュースを聞いた当時「え?だったらサントリーもヤバいじゃん?」と思ってとっておいたサントリーの広告を見てみたらどこにも「抗がん作用」は謳ってない。
 なるほど、数多のB級メーカーが「抗がん作用」を宣伝してくれたおかげで、サントリーはユーザーの勝手な思いこみに有名企業というブランド製を付加して商売をラクにできたのだろうる
 これってクアトロンのCMに似てないか?

 つまりさ、あの奇天烈な混色図の黄色がらみの部分ってユーザーにとっては6色インクのプリンタを連想させるんだよ。いままでプリンタメーカーが築いてきた「写真画質」のイメージにのっかるというまさにイメージ戦略だ。
 突然、混色図バージョンはひっこんだけど、これも計算ずくか。ユーザーが深く考えないうちにサブリミナル的に4色だと色が豊かだっていう思いこみをさせることに成功したわけだ。

 サブリミナル的といえば「LEDアクオス」というネーミングで野球場やアルタとかQ-Frontに張り付いてる野外ビジョンのようなLED発色式の家庭用バージョン?という勘違いを誘うような前科もあったよなぁ。

うーんタチ悪いな
…って思わない?


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17 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-07-26 17:40:21
RGBでは色空間すべてを表現できないことはご承知ですか。
>Unknown (管理人)
2010-07-27 00:57:39
RGBですべての色が表現できると思っていたら
「クアトロンでもすべての色は再現できないはずなんだけどね。」
とは書かない。

ついでに言えば「色空間」にはいろんな定義があるからそもそもこの質問自体がヘン。

日本語読めますか?
そして
日本語書けますか?

どうせ件名もハンドルネームも無しの書き逃げなんでもう見ちゃいないだろうけど
Unknown (Unknown)
2010-08-06 08:37:15
>原音を忠実に再現するという確固たる基準が存在するオーディオと違うところだ
イマドキそんな事言っている人はいませんよ。色と同じように音にも確固たる基準なんてありませんので
たしかに (管理人)
2010-08-06 15:42:00
言われてみればそうですね
“原音”って言ったら楽器などから発せられた直音のことですもんね
クラシックの生録でもなけりゃそもそも原音なんてあってないようなものだし
その生録でさえ人間の耳よりもはるかに多い数のマイクで録音してさらにマスタリングした時点ですでに少なからず加工されているわけですし
ちょっと勢いあまってしまいました
スミマセン。
Unknown (Unknown)
2010-09-10 09:21:11
パソコンで絵を描いている人ならば経験で明白なのですが、
通常のRGBデイスプレーでは、信号機のような深い鮮やかな青緑が出ません。
灰色っぽい青緑か明るい空色しか表現できません。
混色図 (管理人)
2010-09-11 15:39:00
 コメントありがとうございます。横並びな絶賛レビューに説得力を感じないにしても、従来機と比べてシャープの新製品の画質になんらかの改良が加わったという“可能性”については当初から完全否定はしていませんが。
 事実と異なる混色図を堂々と提示していることが一番の問題なのです。
Unknown (Unknown)
2010-10-28 05:32:39
読んでもらいたいならもう少し文章を推敲して短くしましょう。駄文で量を稼ぎすぎです。
Who are you ? (管理人)
2010-11-02 01:56:41
 別に“稼いでる”つもりはありませんよ。
懸賞文の応募じゃあるましいし字数ふやしてなんのメリットがあるというのですか。
ヘタクソな文章が駄文というのならそうなのでしょうが、いらないトピックをほうりこんでるつもりはありません。むしろ書きたいことを全部ぶちこんだらこういう風になってしまったのです。
 ブログをオンライン公開している以上は読んで欲しくないと思っているわけもないですし、多少は気をつけてはいるつもりですが別に私はプロではありません。とりあえず広告も非表示にしています。

 内容に関するコメントをしてくれた上で読みずらかったと苦言を言われたのなら、申し訳ないとも思いますが匿名書き捨てみたいなコメントではねぇ。

 ヒトに意見するならハンドルネームくらいつけましょう。そしてタイトルも。あなたの方こそ省略しすぎですよ(笑)
少し調べてる時に見つけたので (Unknown)
2011-03-29 12:01:04
クアトロンをざっくり斬っておられる方って意外と少ないんですよね・・・
そういう意味でこちらの記事は、非常に興味部く読ませていただきました。

4原色って言い方に問題がある、って仰りたいと言う風に受け止めましたが、そもそも液晶TVの3原色自体、3原色と厳密に呼べる表現力を有していない、それが現実な気がするのですが、如何でしょう。
つまり、液晶TVの宣伝において、3原色等と謳うこと自体に少なからず誤りを含んでいると。
そもそもCFL以上にLEDバックライト自体のスペクトルは、完全には連続でないですし。
じゃあ、バックライトからは出ている黄色成分の一部でもフィルター通してあげた方が、再現力は上がりますよね、って話のはず。
ご存知かとお思いますが、白色LEDと言うのは、RGB3色を点灯させるものと、BにYの蛍光体を付加しているものとがあり、其々全くスペクトルは連続していません。
再現性を上げるために、わざわざ波長の違う素子を使って色範囲をカバーしようとするとも、現実的には考えられませんし。

で、3原色もどき+1色もどき、って言うのもかったるいので、勝手に作った"4原色"、という単語、造語で宣伝しているだけかと思います。
私の足りない頭では、色の"3原色"とクアトロンの"4原色"という言葉は全くの別物として理解しているつもりです。

で、この前提(正しいかは別ですが)を無視して、3原色を超えた4原色、とかいう理解をしてしまう人達に関しては、全く同感です。
宗教です。

はやぶさに関しては、後出しになってしまい申し訳無いのですが、結果も出ているので一概に無駄とは言えないと思います。
また今後、これらの航行技術、衛星技術がもつビジネスチャンス自体も無視できるものではないと思いますし、はやぶさ人気で例え一部であろうと、これらの技術産業を目指す若者が増える事は、決して悪い事ではないと思います。
少なくとも私は、現場で頑張っておられる技術者、職人の方々に対して憧れと感謝を抱き、少しでも近づけるように努力しているつもりです。

亀レスな上、長々と失礼しました。
全体的なものの見方に、共感を覚えましたので・・・
ありがとうございます (管理人)
2011-03-29 18:51:41
ご丁寧なコメントありがとうございます。
長々なんてとんでもない、むしろ拙文の補足ともいえる貴重な記述で勉強にもなります。
亀レスというコトバも初めて知りました(笑)
実は長い間放置していたのである意味ベストタイミングなカキコミでした。

>"3原色"とクアトロンの"4原色"という言葉は全くの別物

 私もそう思います

 私たちの子供のころは光の三原色については美術や理科の教科書で印刷されたものを見るだけでしたが、今は実験ブームでテレビでもいろいろ見ることができます。
 そんなときに子供たちが4原色と言われても困惑するんぢゃないかと。

 だからむしろ「原色」なんてコトバを無理矢理ねじこまずに、「シロウトにはわかんねーだろうけどスゲー技術が使われてるんだぜ」といってくれたほうが潔かった。

 でもズバリ4を意味する「クアトロン」っていうくらいだからネーミングの段階から広告代理店がかかわってるのかなぁなんて疑ってしまいます。

 はやぶさの件ですがそれでもまだ賛同はしかねます。スミマセン。
 専門分野ってブラックボックスな部分が多いと思うのです。宇宙開発なんてその最たるものではないかと。
 なにかしら結果が出たところでそれが割に合っているかということです。
 日本のロケット開発は燃料選択の時点で誤っていて不経済きわまりないなんて意見もあります。

 続けるにしても検証すべき点は多いのではないかと。それはオリンピック誘致などにもいえるのではないかと思ってます。

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