幼い頃、下りのエスカレーターの最初の一歩が
出せなくて、取り残されてしまったことがある。
タイミングがつかめない。下が見えなくて怖い。
最後の一人になりたくないとか、
多分、人並み以上に思ってしまう性質。
その一定のリズムが体にしみついてしまった今、
運転停止中の一段目を踏みしめると、
何度歩いてもがくっとなってしまう。
あの縦のラインを見ると、勝手にそうなっちゃう。
こうあるべきとか、ああじゃなきゃとか、がんじがらめ。
もう笑顔の消えた、あの人はあきれかえって、
自分の顔なんか見たくもないんじゃないかと思う。
突然口をきかなくなったりとか。
目も合わせたくもなくなったりとか。
だけど、ただちょっと疲れていただけみたい。
そんな思い込みの激しさは、
時には、必要な人までも遠ざけてしまう。
大事なものまで見逃してしまう。
まっさらな気持ちでいれば、
乗り越えられることって
結構あるのかもしれないのにな。
出せなくて、取り残されてしまったことがある。
タイミングがつかめない。下が見えなくて怖い。
最後の一人になりたくないとか、
多分、人並み以上に思ってしまう性質。
その一定のリズムが体にしみついてしまった今、
運転停止中の一段目を踏みしめると、
何度歩いてもがくっとなってしまう。
あの縦のラインを見ると、勝手にそうなっちゃう。
こうあるべきとか、ああじゃなきゃとか、がんじがらめ。
もう笑顔の消えた、あの人はあきれかえって、
自分の顔なんか見たくもないんじゃないかと思う。
突然口をきかなくなったりとか。
目も合わせたくもなくなったりとか。
だけど、ただちょっと疲れていただけみたい。
そんな思い込みの激しさは、
時には、必要な人までも遠ざけてしまう。
大事なものまで見逃してしまう。
まっさらな気持ちでいれば、
乗り越えられることって
結構あるのかもしれないのにな。