新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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パッションフルーツ:果物時計草(キリスト受難の果物) 

2011-01-23 08:37:52 | 植物観察1日1題

植物園の温室にパッションフルーツ(トケイソウ科トケイソウ属)が実っていました。
500種もあるというトケイソウの仲間の1種で、果実が食べられるのでクダモノトケイソウの名もあります。
トケイソウの別名パッションフラワーはあまり知られていませんが、クダモノトケイソウの方は、むしろ別名のパッションフルーツで知られています。そのpassionですが、原義は、苦しむ(pass)、こと(ion)で、そこから“キリストの受難”を意味する言葉となり、さらにはトケイソウの花の房柱を十字架、3つに分かれた雌蕊を釘、副花冠を荊冠、5枚の花弁と萼片を合わせて10人の使徒、巻きひげを鞭、葉を槍に見立てて、キリスト受難の花、信仰の象徴になったといいます。
まだ味わったことのないこの果実ですが、生のままスプーンですくって種ごと食べることが多く、ジュースやジャムにもなるそうです。最近は認知症や歯周病の予防に薬効があるとかで注目を集めているとの話もあります。