新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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シロバナショウジョウバカマ:白花猩猩袴(白い顔の猩猩)

2010-04-16 06:10:32 | 植物観察1日1題
この時期、少し湿ったところにショウジョウバカマ:猩猩袴(ユリ科ショウジョウバカマ属)が咲いているのをよく見かけます。
赤い花を猩猩に、地面に広がった葉を袴に見立ててこの名があるといいます。しかしショウジョウバカマは)の花色には淡紅色から濃紅紫色、さらには薄紫色、白色まで結構変化があります。(写真2
猩猩は中国の想像上の獣で、毛は長く朱紅色、面貌紅にかしげ人に類し、酒を好む、とされます。能の猩猩も好きの代表格として描かれており「市毎に来たり酒を飲む者の候が、杯の数は重なれども、面色はさらに変わらず候ほどに…」となっています。いくら酒を飲んでも顔色には変化がなかったようです。
ところで、先日岩湧山山麓で見たのは白い花ばかりのショウジョウバカマ(写真1)の群落でした。どうやらショウジョウバカマの変種で、シロバナショウジョウバカマと名がついているもののようです。図鑑では葉がショウジョウバカマよりやや薄く、縁はしばしば細かく波立つ。花が開く頃には新葉のロゼットが伸び始める、とあります。岩湧山のそれも確かに花茎のそばに若緑の新葉が伸びていました。