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まっすぐにとがったのをトゲとすると、トゲとはいえないかもしれませんが、鉤形にとがったトゲを持つのが、カギカズラ:鉤蔓(アカネ科カギカズラ属)です。
本州房総半島以西、四国、九州の湿気のある山地に生える常緑大つる木本で、鉤形のトゲを他物に引っ掛けてよじのぼります。
鉤は枝が変化したもので、花のない枝の葉脇につきます。不思議なことに、ふつう、鉤は2個の次が1個、その次がまた2個と交互につきます。
鉤にはリンコフィリンというアルコロイドを含み、鎮痛、鎮静効果があります。乾かした鉤が漢方薬になるというのも珍しい話です。