これも神峰山寺の森に立派なカゴノキ:鹿子の木(クスノキ科ハマビワ属)があります。
黒っぽい樹皮がまだらに剥げ落ち、そのあとの新しい部分が白っぽく、鹿の子模様になるのでこの名があります。
各地の山地に生える常緑の高木で大きいものは20mにもなります。このため葉の形を間近に見ることがあまりありませんが、特徴あるこの樹皮で判別がきわめて容易な木といえます。
雌雄異株で、夏、葉のつけ根に淡黄色の小さい花を密につけ、秋には赤い実をつけますが、あまり注目されることがなく、やはりカゴノキは肌色で目立っています。