先月中に書こうと思ってたのに、すっかり忘れてた。
昨年度呼んだ中で、一番よかった本。
『フェルマーの最終定理 サイモン・シン/青木薫訳』
私には珍しくノンフィクションです。
この「フェルマーの最終定理」というのは、こちら。
〈xn+yn=zn (xのn乗+yのn乗=zのn乗です。数式がうまく出ない・・・。)
この方程式はnが2より大きい場合には整数解をもたない〉
日本語で述べると、
〈ある三乗数を二つの三乗数の和で表すこと、
あるいはある四乗数を二つの四乗数の和で表すこと、
および一般に、二乗よりも大きいべきの数を同じべきの二つの数の和で
表すことは不可能である〉
いずれも「フェルマーの最終定理(サイモン・シン)」より抜粋
この定理を数学者アンドリュー・ワイルズが証明する過程が、
丁寧な取材の元に書かれています。
数学は好きです。
数字は美しいと思います。
でも、そんなに得意ではありません。
ただね、この定理はわかる。
解けるという意味じゃなくて、どういうことが書かれているかが。
結局この本には、詳しい証明の過程は出てきません。
論文じゃないんだからね。
それでも、証明が進んでいく様子は読み出したら止まりませんでした。
万人が面白いという本じゃないけど、
少しでも数に興味のある方には大変お薦めです。
なお、私がこの本からしいれた知識に「フィボナッチ数列」があります。
1 1 2 3 5 8 13 21 34 55 ・・・・・・
つまり、xn=xn-1+xn-2 という数列です。
テレビを見ていて、この数列が出てきて、
「あ、フィボナッチ数列ー。」とボソッと言ったら、
弟がものすごい驚いてました。
そりゃ普通知らんわね。