世界の中の日本ブログ

壮大な題名に全く似合わぬ「高頻度更新」だけが売りのド雑談日記。自分自身の日々のメモ帳目的なブログ。

【フラガー】フラガール鑑賞記Vol.3/時代の変化

2006年10月05日 | Hula Girls
フラガール、まだ続きます。

色々と考えさせられた2点目。時代の変化、特に、【ルール変更(Change of Rule)】について。

~~~ネタバレ有りなので、ご注意下さい。~~~~

明治以来、数十年前までは、日本において、石炭は正に”黒いダイヤ”であり、石炭業は「殖産興業」の象徴でもありました。

しかし、石炭鉱山は有限の埋蔵量であること、日本の炭層構造が複雑で高コストになり海外競合商品と戦えないことなどから、今や日本中の炭鉱の大半は閉鎖されてに至っております。

この映画では、「日本の石炭鉱山(炭鉱)の繁栄と閉鎖の歴史」のうち、後半の滅び行く最後の残り火の時代が描かれてます、キミコの兄である豊原悦司(キミ兄)も、「時代が変化した」と愚痴っておりました。

松雪は、そんなキミ兄に対して、「あなたたちは、全て時代のせいにするの?」と言っておりましたが、今の時代もこの頃と同じように時代は移り代わり、それに伴い前提としていたルールも変更されるわけです。

会社社会で言えば、「年功序列」や「終身雇用」という余り根拠の無かった制度も崩壊しつつありますね。世間ではナナロク世代と言われる我々にとっては、就職活動をする少し前の97年頃に、山一証券の倒産・銀行の経営破たんなど、そのような変化が顕在化する時代でした。

事業投資の世界では投資実施の前提となるルールの変更があった場合には、”Change of Rule”と認定されて保険金が下りるものもありますが、人生においては、そんな都合のよい保険など存在しません。

先日、岡山に墓参りに行った際に珍しく父親が祖父の話をしておりました。父が幼少の頃に無くなった為、祖父との記憶は殆ど無いものの、戦前、軍需産業に携わり、裕福な家庭であったものの、太平洋戦争の終結によりルール変更の時代の変化
を読みきれず、家財を失ったらしいというような話でした。遠い昔の話ではありますが、仮に自分の家が裕福なままであれば、いい意味でも悪い意味でもまた別の人生もあったんだとほと思いました。

僅か30年間であっても、それまで時間を掛けて積み上げてきたものがルール変更に伴い、明日から突如崩れ落ち一からやり直しになるかもしれない。そんなことを想像力豊かに考えつつ、常に、変化を恐れずに生きて行きたいと思っております。

 脅されず、踊らされず、踊る。(秋野豊)

タジキスタンにて平和維持活動に従事する中、殺害された筑波大学の行動派教授である秋野氏の言葉です。人生、ボチボチ、スローに踊って行きたいもんです。

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