笠間淳子/花冠同人

笠間淳子の俳句ブログ

夏草

2024-06-27 21:37:21 | Weblog
夏草や羊群遠く空高く

いにしえの女王の末路古都の夏

オルガンの満つ美術館聖五月


スコットランドの歴史に触れることができました。

春浅し

2024-04-01 11:37:47 | Weblog
包みには琵琶か車窓に竹の秋

二歳児の微笑み返す春浅し

春雪の重さよ街の眩しさよ


手作りの布バッグ、琵琶の形にしか見えなくて。
雪国もまもなく春

忘れ雪

2024-03-19 12:03:17 | Weblog
猫好きと語りし女よ忘れ雪

昔日の面影追いて花巡り


大好きな方が旅立ちました。
悲しみの2月でした。

春雪

2024-02-26 13:33:06 | Weblog
立春を過ぎて訃報の届く朝
春雪の窓辺に添いて祈る影
静寂の寝顔にそっと春の花

母 永眠

寒風

2024-02-06 13:31:23 | Weblog
寒風や大観覧車煌めけり

紅白の香りたおやか梅の花


2月に入って、近くの公園では梅が咲き始めています。

去年今年 再会

2024-01-14 18:56:15 | Weblog
再会の宴の熱や去年今年

冬眠を匿う森の寝息かな

冬ざれの森の揺らぎに呼応する


年末に懐かしい人達に会いました。
冬の寒さの中、ほっこり、、、

銀杏散る

2024-01-06 16:22:49 | Weblog
歓声に桜紅葉のまだ散らず

銀杏散る足の裏から柔らかし

冬浅し百年超える樽眠る



団栗

2023-12-11 10:45:45 | Weblog
団栗の降りて原始の音色かな

草の実や歩けば親し我が家まで



銀杏散るレンズの中に少し青

りんご園ローカル電車の遠くあり

黄落や石蔵並ぶ醸造所


久しぶりの北海道でした。


オーガンジー

2023-11-14 18:25:43 | Weblog
オーガンジーの揺れる帽子や夏の風

甲板の木肌さらりと鰯雲

水夫らの結いしロープに秋の風

海臨むジャングルジムや八月尽

秋風を帆にたたみおる練習船


日本丸を見学しました

走り梅雨

2023-10-04 11:44:06 | Weblog
足元に吸い込まれゆく走り梅雨

木の壁に朗読響く夕薄暑

薄紅の浄化の果ての蓮の花

山百合や地深くより澄みて白

向日葵や空の灼かれて雲の無く