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「天国の本屋~恋火」の話

2005年08月03日 17時36分51秒 | 邦画

こんな天国だったら安心なんだけど」と思ってしまうような天国を描いているのが篠原哲雄監督作品「天国の本屋~恋火」です。

天国の本屋~恋火~ DA-469
天国の本屋~恋火~ DA-469

あらすじ
ピアニストの仕事を解雇された健太(
玉山鉄二)は居酒屋で荒れていた。気が付くとそこは天国の本屋だった。麦藁帽子にアロハシャツの男ヤマキ(原田芳雄)は短期アルバイトとして健太をここへ連れてきたと言う。そこには同じくアルバイトのサトシ(新井浩文)と由衣(香里奈)がいた。ある日、翔子(竹内結子)が本の朗読をしてもらいに本屋を訪れる。
そのころ現世では、香夏子(竹内結子)が「それを見た男女は一緒になると」いう幻の「恋する花火」の話を聞き、町の青年団の仲間達とともに花火大会を復活させようとしていた。だが、「恋する花火」を唯一打ち上げられる花火師滝本(香川照之)は花火の事故がもとで既に引退してしまっていた。


ここで語られている天国では、いくつかのルールが存在している。例えば天国にいる期間は、人の人生を100年と考え、100年から現世で生きた時間を差し引いた時間。つまり20歳で死んだ人は残りの80年を天国で過ごす事になるという。(その後、記憶を消され生まれ変わる)
また、天国では現世での自分に近しかった人には逢えない。これはその人に逢いたいが為に自殺する行為を防ぐ為という。
ヤマキ曰く「天国はあの世とこの世の中間に存在しているようなもの」という。

通貨が存在せず、人々はその日が来る迄、ゆったりと暮らしている。こんな死後の世界なら怖くは無いと思う、ある意味楽園!!
そして天国へ来ても未だに傷ついた魂を救う為に現世の人間がアルバイトと称して呼ばれる。呼ばれた人間もまた、傷ついている。こうゆう設定は好きである。

私は竹内結子さんが好きで主演映画作品のDVDは全て持っている。もう中堅の位置に入ろうかという女優さんだが、この映画での評価は低い。
香夏子は、いつも通りの竹内結子嬢のキャラクターである。これはまあ良いと思います。原田芳雄さんなどもそうだが、どちらかといえば配役を自分の個性に寄せる役者さんだと思うから。
ただこれは、1人で2役を演じている竹内さんはどちらかの演技を変えなければいけないと思います。そうすると翔子に関して言えば不満である。
竹内さんも当然香夏子とはキャラクターを代えて演じている。しかし、代わりきっていないよう感じた。笑ったりするといつもの竹内結子に見えてしまう。これはとても残念でした。

もう1人残念だったのが香里奈さんです。弟に逢った時の演技が何も無いように見えたから。本来ならここはストーリー上でも"きも"の部分だったのではないかと…。もう少し感情が滲み出るような演技が欲しかったですね。

評価(70点):


「天国の本屋~恋火」ミュージックDVD-リミテッド・エディション- TOBF-5316
「天国の本屋~恋火」ミュージックDVD-リミテッド・エディション- TOBF-5316

追記:私のお奨めの場面ですが、現世に続く長い1本道(北海道で撮影、とても幻想的!)と竹内さんと玉山くんのピアノ猛特訓の成果を見て欲しいですね。

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