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「スチームボーイ」の話

2005年06月29日 17時27分25秒 | アニメ
本日は大友克洋監督作品スチームボーイの話をします。

スチームボーイ スタンダード版(初回生産分のみ限定仕様) BCBA-2145
スチームボーイ スタンダード版(初回生産分のみ限定仕様) BCBA-2145

時は19世紀、産業革命当時のイギリスが舞台。万国博覧会を控え国中が活気あふれる中、発明家の家に生まれたレイ少年の下に祖父ロイドから超高圧蒸気が収められた金属球スチームボールが送られてきます。スチームボールを狙うオハラ財団からそれを阻止しようとするレイ少年を描いた冒険活劇劇場版長編アニメです。

この映画、総制作費に24億円も使っています。ただ、その理由は純粋にそれだけ掛かったのでは無く、コンピュータの進化が目覚しく、ちょっと作っちゃあ作り直しという悪循環で制作期間9年も費やした結果が24億円という事らしいです。初期の頃の映像と比べると確かに9年間はやむなしと感じます。(ただ、待っている我々には長すぎるよ

声の出演ですが、そうそうたる俳優の皆さんが声を当てています。主人公の少年レイに鈴木杏ちゃん鈴木杏ちゃんは、レイの声に良く合っていたと思います
相手役のスカーレットが小西真奈美さん。ちょっと声を作りすぎているかなでも言われなければ誰だか分からない
祖父のロイドに中村嘉葎雄さん。声が聞き取り辛いです。
父のエディには児玉清さん、デイビッド役に沢村一樹さん、 サイモン役に斉藤暁さん、 アルフレッド役に寺島進。児玉清さんなどはイメージとピッタリで声優さんかと思っていた位です。

映像に関して言えばコンピュータを使っているせいか、書き込みが細かいわりには動きが滑らかです。(総作画枚数18万枚だそうです)
知人でホームシアターも持っている方曰く、音もすばらしいとの事でした。
ストーリーに関して、少し間延びしているように感じました。自慢のCGを見せたかったのか、後半のスチーム城の暴走シーンなどは特に長く感じます。もう少し場面を圧縮してテンポ良くすれば、観やすかったのに

大友克洋と言えば一般では「AKIRA」のイメージが強いようですが、私にとっては「童夢」の大友克洋です。
書店で「童夢」のコミックが他の新刊と共に山済みされていたのを手に取り購入しました。それ以前から大友克洋と言う漫画家については知っていました。「戦車なんかが良く出てくる漫画を書く人」と言う認識で。
それ故に家に帰り「童夢」を読んだ時の衝撃は凄いものでした。なんか漫画を読んでいる感覚ではなく、ジェットコースタームービーでも観ているかのような感じでした
一気に読んだ後、これは凄いものを見つけてしまった、早く友達に教えなければと思ったことを覚えています。
あの時の衝撃を味わいたくて、大友克洋さんの漫画やアニメは欠かさず見るようにしています。が、あの時以来、衝撃に出会うことも無く今に到ってしまいました。
スチームボーイも決して悪い作品ではありませんが、私が大友作品に期待しているのは更に高い領域のものなのです。

特典に出ていた(確か)プロデューサーさんが次回作には、(映画の終りにもあった)スカーレットを主人公に続編をと言っていました。今度は早く見たいですね。

評価(70点):

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