昨日、親戚のお付き合いで京都に行くことになった。
つい最近、南座の『春風物語』を観に行ったばかりなのだが、ミシュランの三ツ星の料亭「菊乃井」に行きたいという先方の希望で、またもや京都行きと言うことになったのだった。
この前は桜が満開で、観劇後、夜桜を見に丸山公園に行ったのだが、昨日、八坂神社を抜けて円山公園を歩いていくと、ソメイヨシノは葉桜になり、その後をピンクの花手毬のような八重桜が咲き継いでいた。
花見のシーズンも過ぎ、 休日でもないので、人通りも少なく、外国人の観光者や、お散歩の主婦や年配の人たちがちらほら。平日の京都の夕方近い時間は、のんびりゆったり流れていた。
料亭「菊乃井」は円山公園を抜けた所にあった。昔は旅館をしていたというこの店は、玄関を入ると、仲居さんに案内されて曲がりくねった廊下や２、３段の階段を上がったり下がったりで、まるで迷路のようだった。
方向音痴の私が思わず、
「わあ、もう、帰り道、わからへんわ」
と言うと、着物姿の若い仲居さんが、
「お帰りも、ちゃんとご案内いたしますので、だいじょうぶでございます」
と優しく微笑んだ。
ああ、良かった。
曲がりくねった不思議な廊下と階段の先の和室には、床の間にあやめの掛け軸がかかり、ハナミズキとミヤコワスレが活けてあった。
そして、庭はなんと、この部屋だけのプライベートガーデンで、５重の塔まであった。
お店の前は道なのだが、静かで何の音もしない。いつも音楽や、ＴＶのかかっている環境で食事している私には、なんとも新鮮な感じがした。
夫の親戚の若い男性はニコニコ笑って、時々「おいしい！」と言うぐらいで、殆どしゃべらなかったし、３人とも、次々出てくるお料理に夢中になっていたので、静かな晩餐会だった。
食事は季節の〝筍〟がメインで、竹の皮のまま焼かれた焼き筍も出てきた。
また、料理ごとの器の贅沢で美しかったこと！
３時間も色とりどりのご馳走をたっぷり頂いて、お腹いっぱいになった。
仲居さんのきめ細かいサービスが行き届いていて、座ったまま、箸だけを動かしていれば良いと言うなんとも結構なひとときだった。
ゆったりした時間の流れ‥ビールと冷酒も頂いて、少し食べ過ぎて身体が重くなり、うっとりと眠くなりながら、八坂神社まで降りてきた。
贅沢な食事の後の、しばしの散策の心地よさ。
八坂さんは灯りがともり、しんと静まリかえって、こんなに清々しく厳かな神社だったんだなあと感嘆した。
木 莉
。
エリザベート風
白燕尾の男役さん
って思います。
。
お星様の形のアルミのバルーンだった。
小雨が降っていて、少し風 
もある。
。
かわいい。
。
？
そこはぐっと我慢して・・・。
