徒なココロを振り払う

ボクがボクであるために

疼痛 - nobody can save me -

2018-07-17 | Weblog
僕の両手はこんなに軽いのに

全ての事が重く感じられる

まるで

心だけが重力に引き寄せられるみたいに

全部投げ捨ててしまえば楽になるだろうか

全部諦めてしまえば安らかに眠れるだろうか

全ての出来事に目を瞑って

何も知らない振りをしてしまえば

穏やかに過ごせるだろうか

その答えは

僕の両手が知っている



堕罪 - Don't go away -

2018-07-10 | Weblog
夏の日差しが窓から降りそそぐ朝

目が覚めても頭から離れない

夜が明けてすぐの新幹線に乗り

記憶に残る君の暖かさを連れて

僕はまたこの地を離れる

僕と一緒に来てほしいんだ

君の行く所に一緒に行きたいんだ

いつでも手を繋いで

そこが地の底でも

そこが空の果てでも

ただ手を繋いで

ただ他愛のない笑顔で

ただ永遠に

ただ一緒にいたいんだ

二人が寂しくならないように


奈落 - Cancer patient ―

2018-02-10 | Weblog
彼は文字通り

死の淵を歩いている

日々細くなる道を

身体に潜む病魔との

均衡を心で保ちながら

少しずつ歩を進める

近い将来

彼の目の前には

暗闇だけが存在する

踏みしめる道がなくなり

落ちているのか

昇っているのか

浮いているのか

沈んでいるのか

解らない世界

それなのに

何かを悟ったわけでもない

何かを諦めたわけでもない

いつもと同じ笑顔

同僚で

親友で

兄であるあなたは



文字通り

死の淵を彷徨っている

いつもと同じ笑顔で


寧静 - to buzz -

2017-09-08 | Weblog
晴れた日の
香りが鼻につく

心穏やかな日

晴れた日の
香りを胸に貯めて

柔らかな肌を思い出す

晴れた日の
香りを心に留めて

遠い未来を想像する

晴れた日の香りは

僕の心をなぜか一杯にする


白露 - I will return -

2017-09-05 | Weblog
どこに落としたんだろう

いつ落としたのかも憶えていない

とても大事なものだったような

どうでもいいものだったような

それすらも憶えていない

それは本当にあったのか

それとも幻影だったのか

それさえも曖昧としてる

僕は今も夢と現を

彷徨っているのかもしれない

戻ることのできない過去

視ることのできない未来

その狭間にある

この世界の中で



無執 - to be replaced -

2017-08-16 | Weblog
狼を知るには

狼にならなければいけない

孤独を知るには

孤独にならなければいけない

理由のない誇大な賛美

無邪気に放たれる羨望

荒涼とした心の中にあるのは

冷たい雨で凝結された氷塊

抱かれた腕の中で

安らかな孤独を感じる日が

いつか来るだろうか



懊悩 - you look happier -

2017-07-10 | Weblog
他の男性と腕を組んでる君を見たんだ

前よりも幸せそうに

君の笑顔は僕と一緒の時よりも明るかった

本当に前よりも幸せそうだね

その人は僕のように君を傷つけはしないんだろうね

でも僕ほど君を愛してはいない

この事を君に伝えることはないけれど

新しい恋に進んでいる君には必要ないからね 

君が前よりも本当に幸せそうだから

笑って自分を誤魔化すことにした

君といるほうが幸せだったとしても


ああ

何もかもが君を思い出させる

この通りも

あの歌も


分かってる

君にはもっと相応しい人がいること

だけどまだ

君を愛してる僕がいる

分かってたよ

いつか君が新しい恋をすること

それでも僕はずっと君を愛してる