ずっとお逢いしたかった
おふたりに初めてお逢いできたのは
6月の東京、眠れる森コレクションのパーティの夜でした。
万年少女人形館の葉子さんこと陽子さんとご主人の稲村光男さん。
お名前のとおり、おひさまみたいに温かいおふたり。
初めてお逢いしたのに、まるで昔からの友人のような
懐かしい気持ちになったのを覚えています。
そしてその後、おふたりで京都の眠れる森に来てくださって・・・
帰りがけ、葉子さんはふと思い立って
ご自分が身につけておられた水兵さんのお人形を
わたしに持っていてほしいとプレゼントしてくださいました。
今もお守りみたいに大切にしています。
photo by Mitsuo Inamura
そして、12月8日からはじまるわたしの個展「魔法の調べ - Wander in Wonderland」は
おふたりとの大切な再会の場となるはずでした。
ところがその直前、葉子さんの突然の訃報。
わたしも友人たちも皆、ただ言葉を失い悲しみに暮れました。
今回光男さんのご快諾を頂いて葉子さんの素晴らしいお人形たちをお迎えして
特別に展示させて頂くことになりました。
ぜひ、おふたりのような優しいお顔のお人形さんたちに逢いにきてください。
つたない文章をお読み頂き、ありがとうございました。
陽子さんのご冥福をお祈りいたします。
大すきな陽子さん、光男さんに心より感謝して・・・