テコンドーなど１０団体、不適切な助成金受給

　日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）に加盟する競技団体が国や日本スポーツ振興センター（ＮＡＡＳＨ）の助成金を制度の趣旨に反して受け取った疑いがあるとされる問題で、ＪＯＣが設置した第三者特別委員会は２６日、全日本テコンドー協会など１０団体で不適切な助成金受給があったとする調査結果を発表した。

　問題になったのは、国の「専任コーチ等設置事業」とＮＡＡＳＨの「マネジメント機能強化事業」。事業費の３分の２、あるいは４分の３は国やＮＡＡＳＨから助成され、残る金額は競技団体が負担することになっているが、自己負担分の一部を個人が団体に寄付する形で受け取っていた。特別委は「対策を怠り、これを黙認していた」として、ＪＯＣにも責任があると認定。ＪＯＣは関係団体などの処分を検討する。

　また、全日本テコンドー協会は、会長が協会の負担分を大幅に超える金額を預かり、自己管理していた可能性が高いことなどから、特別委は、「不当なものであるにとどまらず、不正というべき可能性が極めて高い」とした。





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