スポーツ夢ブログ

スポーツを愛して止まない私がスポーツに対する思いを綴ります。時には甘く、時には厳しく…

連日の熱戦

2010-06-27 06:01:53 | Weblog
こちらにおいでの皆様には、連日の御高覧を賜り、感謝申し上げます。

さて、タイトルのように『連日の熱戦』が続いているのはサッカーワールドカップ南アフリカ大会はもちろんですが、そればかりではありません。

ワールドカップサッカーは夜から翌朝にかけて、毎日、大熱戦が展開されていますから、睡眠不足の方や、テレビの前から離れられない方も相当いらっしゃることと思います。

実は私もその1人でして、連日、テレビの前から離れられずにいます。

しかし、私は事情がやや異なり、『ウィンブルドン』を間に挟み、前後をサッカーで固める方式で連日のテレビ観戦としています。

言い換えれば、NHKで放送されている『ウィンブルドン』は欠かさずに観ています。

そのウィンブルドンこと『全英オープンテニス』は毎年、この時期にロンドン郊外にある、伝統のオールイングランドテニスクラブで行われ、日本ではNHKでの放送が恒例になっています。

その、ウィンブルドンで、テニスばかりかスポーツ史に残る試合が行われました。

(スポーツ紙はもとより、一般紙にも載っていましたから、御存知の方もいらっしゃるかと思います)

まず、試合時間が『11時間05分』、第5セットだけで『8時間11分』とこれだけでも凄いのに、3日がかりと言う凄まじい時間のかかり方です。

この試合は世界ランク19位、アメリカのイズナーと世界ランク148位、フランスのマウートが対戦した男子シングルス1回戦で起こりました。

大会2日目の18番コート・第2試合として開始され、
第1セットが6―4でイズナー、
第2セットが6―3でマウート、
第3セットがタイブレーク9―7でマウート、
第4セットがタイブレーク7―3でイズナー、
とセットカウント2―2となったところで、日没サスペンデッドとなり、翌日の大会3日目に持ち越されます。

大会3日目も18番コートで、今度は第1試合として行われますが、サスペンデッドですから、第5セットからの再開となります。

しかし、ここからが歴史の幕開けでした。タイブレークのない最終第5セットは2ゲーム差がつくまで延々と戦いが続くことになります。

実になんとなんと7時間を要しても決着が着かずに、ゲームカウントが『59―59』となったところで、またしても日没サスペンデッドとなり、翌日の大会4日目に持ち越され、ついに3日がかりとなりました。

大会4日目も18番コートの第1試合として再開されましたが、やはりサスペンデッドのため、第119ゲームからの再開となります。

およそ1時間後にようやく『70―68』のスコアでイズナーがタフマッチ、マラソンマッチを制しました。

整理すると、大会2日目の時点で第4セットまでを終え、45ゲームを消化し日没サスペンデッド。
大会3日目は第5セットから再開し、7時間戦った末に日没サスペンデッド。
大会4日目は更に1時間戦ってようやく決着を見ます。

しかし、この試合はとにかく記録ずくめで、2日に跨った第5セットだけでも『8時間11分』、総計『11時間05分』は当然、テニス史上最長記録を大幅に更新しました。

ちなみに、過去の最長記録はウィンブルドンでは1989年の5時間28分が、テニス全体では2004年全仏オープンで記録された6時間33分が、それぞれの最長記録です。

また、ゲームカウントは実に183ゲームを数え、こちらも史上最多ゲーム数を大幅に更新しました。

過去最多はウィンブルドンでは1969年の112ゲームが、テニス全体では1973年の国別対抗戦・デビスカップ、アメリカ―チリのダブルスで記録された122ゲームが最多となりますが、この122ゲームは記録達成当時、『永遠に抜かれないだろう』と言われたそうですが、37年後に軽く抜かれてしまいました。

いずれにしても、凄すぎる試合です。

勝ったイズナーは2回戦で、さすがに疲れたのか、オランダのデハッカーにセットカウント3-0で敗れました。

ちなみに試合時間は1時間14分だったそうです。

なお、フランスのマウートは一部の新聞などではフランス語読みのマユと言う表記のものもあります。

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