スポイチ編集長日誌

最近はGTAオンラインの攻略ばっかりです。
日付そのままで修正・追記したりします。

AT車「Dレンジ+サイドブレーキで走りだすぜ!」

2014年02月11日 | 社会
最近、踏切の手前で「AT車をDレンジに入れてサイドブレーキを引いた状態」でクルマを降りたら、クルマがそのまま踏切に進入して電車と衝突した――なんて事故(事件)がありました。

今回の事故の場合、Pレンジに入れずにクルマを降りたのが最大の原因でしょうけど、Dレンジに入れてサイドブレーキを引いておいてもクルマは止まっててくれるとは限らないからね。

AT車の場合、セレクトレバーをPかN以外の走行モードに入れておくと、アクセルを踏まなくてもクルマはそろそろと動き出します。これをクリープ現象とかクリーピングと言います。って教習所に通った人なら常識ですね。

よって、AT車は信号待ちなどで少しの間停車する場合は、ずっと足でブレーキペダルを踏んでいる必要があります。ある程度長時間の停車が予想されるならNレンジに入れてサイドブレーキ…ですが、これは一時期「AT車の急発進事故」の原因(Nレンジ+サイドブレーキで停車→発進しようとしてサイドブレーキ解除してアクセルを踏む→動かないのでさらに踏み込む→Nレンジのままだったことに気づき、Dに入れる→急発進して事故というパターン)とされたので、近年はそういう場合には「Pレンジ+サイドブレーキ」にするようになってきたみたいです。

ところが、世の中には、「停車時にブレーキペダルを踏み続けているのがかったるい」という理由で「Dレンジに入れたままサイドブレーキだけで停車OK」みたいに思い込んでいる人が結構いるみたいなんですよ。今回の事故を起こした人みたいに。

理由を推測すると、まずいちいちNとかPに入れるのが面倒くさい。それにNとかPに動かすと、サスがピョコピョコ揺れるのがうっとおしい。特にPまで戻すと、一瞬バックランプが点灯するので、後ろの車にも分かる。あれがタクシーみたいでカッコ悪いんだと。どうもこういうことを言う人がいるみたいです。

でもね、走行しているクルマを止めるための強力なブレーキ力を持つフットブレーキと違い、サイドブレーキ(ハンドブレーキ)には、あくまで駆動力がかかっていない状態で停止しているクルマが動き出さないようにするための力しかありません。
試しにサイドブレーキがかかった状態でも、Dレンジにいれてアクセルを少し踏めば、クルマは普通に動き出してしまいます。もちろん、最近のクルマではサイドブレーキが解除されていないことが警告灯以外に音や音声で警告されますが。

エンジン始動直後や、エアコン使用時にはエンジン回転数も高くなっており、つまりクリープ力も強くなっています。
一方、低温時や凍結、あるいは過熱(サイドブレーキが緩くかかった状態で走り続けた場合等)している時には、サイドブレーキの性能は低下しています。
こういう条件が重なっていると、Dレンジではサイドブレーキをかけていても、クルマは普通に動き出すことがあります。サイドブレーキのかけ方が緩かったりした場合はなおさらです。

私も免許取りたての頃、一度横着してDレンジに入れたままサイドブレーキだけかけて、グローブボックスから探しものをしていたら、いつの間にかクルマがズリズリ動いていて、慌ててブレーキペダルを踏んだ経験があります。前に誰も居なかったからよかったものの、それによってサイドブレーキの非力さを思い知りました。


クルマの運転免許は、お金と時間さえあれば、余程のことがない限りはどこの誰でもどんなうっかりさんでも粗忽者でも取得できると認識されていますが、自動運転技術の実用化も見えてきた今、そろそろ考え直す時期にきているのかなあとも思います。

私が免許を取ったのは相当大昔の話ですが、私と一緒に卒業検定を受けたOLぽいお姉さんの運転もまたひどかった。

クルマを停止させるためにブレーキをかけるときは、クルマが止まるまでずーっと同じ力でブレーキペダルを踏み続けていると、停止した瞬間のショックが大きいので、クルマが完全に停止する直前に一旦ブレーキペダルを踏む力を弱めると、ショックを与えずに静かに停止できる…ってのは自分でクルマを運転する人にとっては常識みたいなものですよね。電車が止まる時も電車の運転士はこういうブレーキ操作をしていますね。

だけどそのお姉さん、ブレーキペダルを踏む強さが、クルマが止まるまでずーっと一定なもんだから、信号とかでクルマが停まる度に、クルマがガックンガックンなるのね。
こりゃあ「試験中止」になるかもなと思って見てましたが、結局そのまま試験終了。俺もお姉さんも合格してお互いに「よかったですね!」とか喜んでました。
なんのことはない、酷いブレーキ操作でクルマがガックンガックン停まる度に、お姉さんも「ぶるん、ぶるん」ってなってたのを教官もチラチラ見てたから中止にならなかったんでしょうね馬鹿野郎。

そう言えば、極度の運動音痴だった同級生が真っ先に運転免許取ってて、「今クルマ運転する仕事してるお。楽しいお。(^p^)」とか同窓会で言ったので場が「うわ大丈夫か」という空気になったのも良い思い出です。(^q^)

とまあ、かなり問題アリーナ運転をする人でも普通に取れちゃうのが自動車運転免許なので、これからあまりに酷い事件事故が続けば「あんぜんあんしん」を求める人々の声によって見直しは必至でしょう。

そもそもクルマって、アクセルとブレーキという相反する機能を持つものの操作が、同じ足で同じ方向に向かって踏み込むようになっているという、ただでさえヒューマンエラーを起こしやすいデバイス配置をいまだに続けていますからね。
将来的には自動運転と、選ばれたもののみの趣味として許されるMTに分化していくんではないかと思います。



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1 コメント

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MTとAT (もののはじめのiina)
2018-07-14 10:30:46
マニュアル(MT)ではエンストには絶対ならず、オートマ(AT)に起こらぬ仕組みを考えたひとは偉いです。

信号などで一時停止する際、「N」にして傾斜あるときはブレーキを使ってますが、多少は死傷るらしく戸惑っています。

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