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ヤマル(Yamal)半島

2009-06-07 | ロシア北極圏&北極
トナカイ遊牧民ネネツの言葉で「世界の果て」を意味するヤマル半島。
 ロシア連邦・シベリアのヤマロ・ネネツ自治管区にある半島である。
 長さは約700KMで、西のカラ海と東のオビ湾に挟まれている。この半島の大部分は永久凍土に覆われている。

 ここは伝統的な大規模なトナカイの遊牧の伝統が最もよく保存されている場所だ。数千人のネネツ人やハンティ人が約50万匹のトナカイを飼育している。また数多くの種類の渡り鳥が生息する地域でもある。

 同時に、ヤマル半島にはロシアで最大量の天然ガスが埋蔵されているところでもある。ロシアの巨大ガス企業ガスプロムにより2011~2012年までにヤマル半島最大のガス田Bovanenkovoを開発することが計画されているが、伝統的なトナカイの遊牧への重大な影響が心配されている。

 Bovanenkovoガス田の開発にはシュトックマンガス田と同じ2011年の生産開始を目指し、200億ドルの総コストが見込まれている。またYamal半島全体でのガス開発には 570億ドルを要すると見られる。

 


インフォメーション

Tourism Agency of the Autonomous Area  http://www.yamaltour.net/

YNAO site http://www.geocities.com/benselig/

 Bovanenkovoガス田


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