でたらめ陽皇牧場日記

私の牧場生活の様子を記載し、牧場の素晴らしさや競走馬のたくましさ、可愛らしさを伝えたいと思いブログを開設する。

162・163・2007年7月31日・8月1日

2007-07-31 08:02:44 | Weblog
162・163・2007年7月31日・8月1日
この2日間連休を頂き、函館に行くか、小樽に行くかは洞爺湖に行ったときの気分で決めようと思う。
ここに来て初の連休なので有意義に過ごしたいと思う。とれあえず、水関連の景色が好きな私は、支笏湖、洞爺湖の景色を堪能したいと思う。

159・160・161・2007年7月28・29・30日

2007-07-31 07:59:12 | Weblog
159・160・161・2007年7月28・29・30日
 せっかく晴れた日が続いていたが、28日はものすごい雨が降った。それからと言うもの、曇りや小雨が降る天気が続き、やや肌寒い日に逆戻りしてしまった。本当に天気が移ろいやすい、夜窓を開けているとすごく寒くなってしまう。窓を閉めたところで、上に一枚着ないと確実に風邪を引きそうなくらいに寒い。

 28日は朝方にこれまでで一番強い雨が降った。もちろん河童をきたが、びしょぬれで仕事をすることとなった。少しズボンに穴が開いているので、そこから大量の雨が入り込み、長靴は浸水状態になってしまった。また、宿舎の窓を開けてしまっており、床が水浸しになってしまった。埃がたまって汚かったので、ちょうどいい掃除代わりになったと考えよう。
 当然、雨が強く振っているので、急いで馬房を作り、子つきをいれた。雨のなか、子つきを引くのは予想以上にしんどい作業だ。雨で視界、足場が悪くなるし、こっ子のテンションも少し上がってしまうのもいる。厳しい状況の中での仕事となり、大変きびしいものだった。朝に子つきを入れたので、午前・午後とも仕事は逆に減り、競馬を見る時間を長くとれた。馬房掃除も雨が降っておりできないので、ボロ拾いと、固まった寝藁を解して整えるのみに終わった。昼過ぎからは雨が止んだので、なんとか子つきを放す事ができた。朝はしんどく、雨に打たれまくって仕事をしたが、その後はたいした仕事もなくてすみよかった。
 
 29日はこれまた特に仕事もなく、淡々と終わった。競馬もゆっくりと見ることができた。最近、仕事の合間の小休憩に寝ることが多い。大事なメインレースの間も気づいたら寝てしまい、起きたらジャスパーが外から差して来るところだった。まぁ、いろいろと疲れているのだろう。

 30日も子つきを入れるまでは普段どおりで仕事が終わっていった。そして、こっ子の検温をしたときのことである。検温し終わると、熱が39度以上のこっ子が多発してしまった。おそらく、28日に雨に打たれてその時に体が冷えてしまったのが原因だろう。それしか考えられないが、2日たってそのツテがきてしまったのだろう。
 昼からは近くのパドックに放し、特に熱の高いものは馬房内で療養することになった。最終的には9頭ものこっ子が夕方から馬房に入ることになった。その分馬房をつくらないといけないし、ボロ拾い、草などの付随する作業が増えてしまうので大変である。おまけに今日の見回りは自分である。いろいろと面倒なことが多いが、愛するこっ子のため頑張らねばならない。幸い、明らかに様子が変わったこっ子はおらず、草も乳も普通に食べているので時期に回復していくことだろう。早く良くなって昼夜放牧に出せるようになって、私達の仕事を減らして欲しい。


157・158・2007年7月26・27日

2007-07-28 17:54:35 | Weblog
157・158・2007年7月26・27日
 両日ともにうっとしいぐらいに晴れた。朝から雲ひとつない晴れ渡った青空、若干の湿度のもとで汗だくで仕事をした。特に、26日はシャツを3枚も変えるはめになり、明日の分がなくなりそうな勢いである。
 やはり、昨日がハードだっただけにいつも以上に疲れる日であった。夕方の仕事で外に乾してあった寝藁をほぼ一人で片したのが相当堪えた。いつもは3・4人でしているが、今日は他の仕事をしていたようで手が空いた人がいなかった。本当は一人空いた人がいたのたが、社長と予想以上に長く話しこんでおり、こっちの方にまわって来られなかった。まぁ、こういう日もあるということだ。

 そして、翌27日は非常に思い出深い日となった。とうとう早生まれの4頭が離乳し、育成へと旅立った。彼、彼女らがサラブレットとしての本当のスタートは今日からである。昨日までのように、母馬や他のこっ子らとじゃれたり、遊んだりすることはもうできない。これからはより人間の管理下に置かれ、競走馬として生きていかなければならない。これまでがとりあえず最後の自由な時間であった。競走馬として生きていくことは、他の馬よりも速く走らなければならないということだ。これがいかに厳しい現実か、能力がすべての世界である。人間の私利私欲の世界で、果てして生き残ることができるであろうか。
 あくまでも経済動物であるので、これ以上利益をあげることができなければ処分される。しかし、その感傷に浸るようではこの業界はやっていけない。時には非情な判断を求められる、最終的には馬で稼げて、飯が食えればそれでいいのだ。

 私は彼らの記憶の中に、この幼少期の思い出が楽しかったものであり、辛いときに思い出せる場所であって欲しい。私が彼らにしてきたことが果たして、本当に良かったかどうかはわからない。だが、彼らが競走馬として成功した一端に私が微弱でもいいので関与していることを今から切に願う。

 離乳自体はすんなりと終わり、こっ子たちは大人しく馬運者に入ってくれた。その後、母馬が鳴いたり、走り回ったりと落ち着きのない様子でんあったが30分もすれば落ち着きを取り戻した。また、乳母をつけていたこっ子が離乳したので、乳母一号ともお別れとなってしまった。金髪で顔が大きめで、食い意地の張った乳母であった。その乳母とも別れるのも寂しいものがある。しかし、今まで本当にお勤めご苦労様であった。
 4頭減ったことで、仕事も少しは楽になることだろう。これから離乳がとんどん進めば仕事も格段に楽になる、というよりも仕事がない。その時はその時で何かあるだろうが、今いるこっ子たちを無事に離乳できるまでに育てるのが、私達に課せられた仕事である。

156・2007年7月25日

2007-07-27 21:57:59 | Weblog
156・2007年7月25日
今日は朝から晴れ最高の天気となった。はじめて旭川競馬場に行くには最高の天気であると言える。昨日の麻雀で少し寝不足気味の体調であったが、これからロングドライブである、そんなことは言ってはいられない。社長がわざわざ運転していただけるので、私が疲れたとはいうわけにはいかないのだ。

 まず、出発する前に育成に立ち寄り、現役の馬を見てきた。ちょうど馬を洗っているところで、体全体を丹念に水洗いしていた。裏ほりまでしており、表面積のすべてを手入れしなければならないのだろ。やはり手馴れたもので、テキパキと無駄のない流れで作業をしていた。その後、調教をつけるために鞍付けをし、またそれもテキパキとした仕事だった。鞍付けを見ていると、馬に乗るためにはいろんな工程を踏まないといけないことを知り、馬に乗る体制に至るまでも大変であることを知った。
 調教は軽く流す様な感じで、長い間乗ってはいなかったが、初めてマジかで馬の調教を見ることができた。馬に乗ったことがない私にとって、上手い、下手、調教の内容について多くを語ることはできないが、それでも馬に乗るのは憧れがある。走っているときは、前かがみになるので高さを感じない。しかし、歩いているときは姿勢が立っているので、その時は意外と視線が高く、思ったよりも高いなと言う印象があった。
 
9時半ごろに育成を出発し、いざ旭川へ。それまでに、富良野で北の国からに出てきた拾った家と、やさしい時間のロケ地、美瑛のラベンダーなどの観光地、景勝地を見てまわった。やはり、人気の北の国からのところには多くの人が来ていた。またやさしい時間のロケ地にも多くの人が来ていた。これらのロケ地当然良かったが、それまでの道すがらの方が心を打った。富良野の道を走っていると、自然とさだまさしのあの歌を口ずさんでしまう。圧倒的な景色、内地では見ることができないであろう、開けた景色の迫力は素晴らしいものがある。農耕地のコントラストが素晴らしく、下りの道から見える、その先に開けた景色は本当に素晴らしい。晴れていたこともあり、自然の色彩を存分に味わうことができた。さすが、北海道である。
 また、やさしい時間に出てきたコーヒー屋で、社長にケーキとコーヒーをご馳走になった。そこは、森の中を刳り抜いたようなところで、マイナスイオンがあちらこちらに湧いているようなところだった。木漏れ日が素晴らしすぎるところだった。ドラマの熱がまだあったころは、このコーヒー屋には長蛇の列ができたそうだ。あと、富良野周辺は予想以上に暑かった。盆地状の地形をしているので、帯広同様にムシムシとした暑さであった。内地ほどではないが、それに近い暑さがあった。
 そして、私が一番推したいのは美瑛の景観である。これは本当によかった。富良野もよかったが、美瑛の方がより、自然の美しさが際立っていた。こちらの方が、気候も爽やかで、風がとても心地よかった。この自然の美しさを味わうと、この美瑛゛びえい゛という言葉の響きが印象に残る。本当に素晴らしいところだった。この美瑛の景観こそが一番北海道の自然の美しさを印象づける景色だと私は思った。

 15時半過ぎにとうとう目的地である旭川競馬場に着いた。これがまた山の中で、本当にこの道の先に競馬場があるのか、不安感を過らせる道だった。山の中に忽然と存在する競馬場が旭川競馬場だ。北海道の第二都市旭川市にしてはみすぼらしい競馬場であるが、自然のど真ん中にある競馬場は、内地の競馬とは一味違う趣を感じさせた。
 競馬場の中の印象は、テレビで見たよりも小さく見え、奥行きがあまりないように感じた。なんとなく高知競馬場と雰囲気が似ており、スタンドにはパラソルがあり、そこで夜風にあたりながら競馬観戦をした。この時も社長に軽食をご馳走していただき、ありがたい限りである。
 初めてのナイター競馬を観戦し、久しぶりに馬券を買い、とても楽しかった。肝心のうちの馬も頑張ってくれて、そこそこに活躍してくれた。私の方は最終レースで固いところを買ったが、一番人気の馬が飛んでしまい9000円負けた。まぁ、これぐらいの支出は気にするほどではないだろう。

 そして、旭川はここからが大変だ。競馬が終わるのが20時過ぎ、そこから帰るのに3時間ほどかかる。お互いに疲れている中で、3時間のドライブは相当堪えるものがある。私は座っているだけだが、社長は運転しなければならないので本当に大変だ。眠気を覚ますため、私の30GM分の音楽が入ったアイポッドで懐メロを聞きながら帰った。行きしはあまり気にならなかったが、帰り道は対向車がほとんど通らなかった。道も真っ暗で、もしここで車が故障したり、事故を起したら大変なことになるだろう。熊や鹿も出るので、外にいてはあぶないところだ。これも北海道ならではのところであろう。
 宿舎についたのが23時過ぎで、さすがにお互い疲労困憊であった。この日は日本代表の試合があり、なんとサウジアラビアに敗れるという結果で、残念無念。しかし、試合内容はおもしろかったらしい、気持ちを切り替えて3位を目指すよう頑張ってもらいたい。私も、明日の仕事を頑張らなければならない。


155・2007年7月24日

2007-07-27 17:42:31 | Weblog
155・2007年7月24日
今日は朝からばっちりんごに晴れた。こんなに力強い朝陽を見たのは久しぶりだった、今日は朝から暑かった。9時ごろから本格的に暑くなり、汗もじっとりと出てきた。さすがに暑いので、馬をいつもより30分ほど早く入れた。これから暑い日が続くと、馬入りの時間も早くなりそうだ。暑さにはさほど強くない馬にとって、この暑さは堪えるだろう。

昨日から戻ってきた社長と、放牧地にいるこっ子の成長過程を確認しながら見回りに行った。1ヵ月ぶりに見たこっ子は社長にどう映ったであろうか。社長から、馬体についての講義をいろいろと受けて勉強になった。つなぎの立ち具合、毛代わりについて、顎がしっかりしているかどうか、首さしについてなど改めて教えてもらった。私ももう一つ上の馬喰眼を身につけなければならない。
夜には、育成の二人と社長とで麻雀をした。全部で4回することになり、かれこれ4時間近く麻雀をすることになった。非常に楽しい麻雀であった、いつもより掛け金が倍のテンピン。それで8500円負けなら上等であろう。後2、3万円ぐらい負けてからでないと勝てないだろう。まだまだ経験と雀力が足りないと感じるこのごろである。

明日は社長に旭川競馬場に連れて行ってもらえることになっている。ついでに観光もする予定である。口取りができたら一番だが、馬が無事に走ってくれるのが一番である。