でたらめ陽皇牧場日記

私の牧場生活の様子を記載し、牧場の素晴らしさや競走馬のたくましさ、可愛らしさを伝えたいと思いブログを開設する。

230・231・232・2007年10月18・19・20日

2007-10-26 21:30:27 | Weblog
230・231・232・2007年10月18・19・20日
この3日間の出来事としては、18日右ひざを骨折してしまったコル君の手術が無事に終了したこと。無事に終了したが、剥離した骨が非常に大きかったらしく1㎝くらいの骨片が出てきた。これは相当大きいらしい、初めて馬の骨を触ったわけだが軽石みたいな感じであった。右ひざを開いてこの剥離した骨を除去したわけである。最初見たときはどこを故障しているか全く分らなかった、言われると右ひざの形が少し変かなという感じであった。長い間馬房生活が続くことになるだろうが、早く良くなって欲しい。
 19・20日は天気も悪く、風も強く、朝から雨が降っていた。幸い、午後からは雨も止み仕事の段取りはいつもと変わることなく行うことができた。しかし、草刈のときに水っ気を含んだ草は刈りにくく、また積むときも重くて大変であった。いつもより重く感じるので、配る感覚もちょっと狂ってくるし、草配りのほうももちろん大変である。
他に当歳を夕方に入れるぐらいであった、この当歳入れもだいぶ大人しくなってくれたので最初の頃に比べたら楽になった。すんなり馬房には入るようになり、外に飛び出さないようになったので余裕を持って詮棒を閉めることができるようになった。中にはまだうるさいアホ当歳もいるのが悲しいところだ。離乳する前まではずっと世話をしてきた当歳がこのように変貌してしまうのは、私にとって非常にショックが大きい。しかし、この環境に慣れていけば次第ら落ち着いてくるだろう。その差は個体差もあるが、特にレパきちとフローラ君は早くまともな馬に戻って欲しい。
 特にフローラ君は馬房の中で立ち上がり、前扉を激しく叩くのである。立ち上がると私の身長を超えるのでけっこう迫力もある。今はそこまで酷くはないが、離乳する前は一番大人しいぐらいの馬だったので、その馬がここまで変貌することに非常に驚いた。
 この3日間も無事に終えることができた。当牧場での仕事も今日で終わり、明日新冠の個人牧場に移動することになった。繁殖の仕事と2ヵ月の僅かな間ではあったが育成の仕事が体験できたことは貴重であった。北海道で働けるのもあと一年とちょっとである、次の牧場でも頑張るのみである。

225・226・227・228・229・2007年10月14・15・16・17日

2007-10-17 21:18:03 | Weblog
225・226・227・228・229・2007年10月14・15・16・17日
 日記をつけない日が続いている。本来ならば些細なことでも、何かしら毎日記録していくことが重要で、振り返ってみるといろいろと気づくことが出てくると言うものだ。しかし、日記をつける気にもならず、夜飼が終った後はユーチューブを見る日々が続いている。そして、22時前には就寝し、明日に備えている。ユーチューブを見ない日は21時には寝ている、それだけ何もしていないし、する気も起きていない。それでも、何か思い起こしてみる。
 
・中央で走っている3歳の一番手のアロマ君を初めて引いた。少しチャカチャカしていたが、無事に馬房で引っ張ってこられた。やはり、初めて引く男馬は緊張してしまう。
・当初はうるさかった当歳もずいぶんと大人しくなり、すんなりと馬房にいるようになっている。しかし、私の所作はまだ覚束ないところが多々あり。
・以前からいらなかった荷物をようやく片付けて、内地に送った。
・ガスが点かなくなった、しかし業者を呼びすぐに復旧。ガス・水道・電気によるライフラインの重要性を再認識。

このところ張りのない生活をしている。もっとシャッキしなければならないが、いろいろと今後控えていることがあり、そちらに気がいっている状態だ。とにかく、怪我をせずに無事に、しっかりと仕事をしていきたいと思う。

232・233・2007年10月11・12・13日

2007-10-13 21:03:53 | Weblog
232・233・2007年10月11・12・13日
 この3日間特に変わりなく、無事に仕事を終えることができた。11日の午前に川崎に出張していたYさんが帰ってこられた。川崎まで馬運車に乗っての移動は大変に堪えたであろう、本当にご苦労様である。話によると内地はまだまだ暑いようである。
 仕事内容は全く変わりなく、淡々と仕事をする毎日で当分はこのままの感じである。別にしんどくも忙しくもないが、物足りなさを感じることも多々とあるが、今の私の能力では仕方ないかもしれない。

 ここ最近になって、朝晩の冷え込みがたいぶきつくなってきた。朝は内地の冬ぐらいに寒い、13日からはニット帽を被り、中にもう一枚着るようしている。ズボンはまだジーパン一枚だけでも耐えられるが、近いうちに下にもう一枚履くことになりそうだ。12日には旭川で雪も降ったとか降らないとか、早くも冬を意識しなければならなくなった。しかし、寒くなるにつれ空気が澄んでくると、星空がおそろしく美しく見ることができる。日の出前に見る星空は最高にきれいである、たまに流れ星も見ることができる。
 とにかく寒くなってきたので、とうとうストーブを点けてしまった。隙間風が入り、部屋にいても普通に寒かったので、つけざるおえない。早くもストーブをつけることになり、これで私の中で秋が終わり、北海道の厳しい冬へと入った。

231・2007年10月10日

2007-10-13 21:02:28 | Weblog
231・2007年10月10日
今月三回目の休み、二回目との休みの間隔が短く、もう少し疲れが溜まる頃に休みたいところだ。しかし、天気は最高によく、ツーリングも楽しくできた。やや肌寒い程度でまた耐えられる寒さだった、ここから気温がさがっていくとバイク移動は相当厳しいものになる。しかし、路面が凍結するまではバイクで頑張るしかない。
 
さて、今日は新たに新冠のT牧場にお伺いさせていただいた。ご家族で経営されており、従業員はいない。母馬が9頭とおり、個人牧場ならその程度の頭数であろう。もうすぐ控えているオータムセールに向け、いろいろと苦労されているようである。この状況下である、個人経営されているところはなかなか厳しい状態が続いている。オータムセールは非常に厳しい市場である、売却率も値段も低水準にある。できるならばサマーセールまでに売却したいところだが、そうはうまくいかない。この現状では零細なマーケットブリーダーは厳しいとしかいいようがない。
その後、また静内の漫画喫茶に行った。そろそろ飽きてきたが、他にいくところもない。特に読みたい本もないので、どうしたものか。いつもなら、漫画喫茶後にどこか食べに行くのだが、珍しく食欲が湧かずにすぐ帰った。帰りは普通に寒く、寒さに耐えながらに宿舎へと急いだ。体が冷え切っており、体力的にも消耗していたので20時過ぎに消灯し、すぐに就寝した。明日からまた頑張るだけである。

229・230・2007年10月8・9日

2007-10-09 20:38:12 | Weblog
229・230・2007年10月9・10日
 雨が降ってから、気温もグッと冷え込みそろそろ秋も本格化してきた。朝の冷え込みは特に寒い、中にダウンを着ないと本当に寒い。陽が出るとマシになるが、風が出るようになり、日中でも寒いくらいである。一週前はまだ暖かいくらいだったが、ここ最近で一気に季節が進んだ感じである。寒いのはあまり好きではない私にとって、これからが辛くなる。
 仕事の方は相変わらずである、無事に終えることができている。馬も大人しくしてくれているので、なんとか大丈夫である。しかし、当歳はそういうわけには行かない、今日はレパきち君を引いたが大変だった。馬房に入れてもすぐ外に出ようとしてしまい、千棒が閉められない。スライド式ならば一秒と掛からず閉めることができるが、はめ込み式なので一瞬では閉めることができない。引き手と体温計を持った状態でそれをするのはなかなか困難な作業である。だが、私以外はそれを平然とし、私よりもはるかに早く、手馴れた様子で行うわけである。要は私が未熟で、まだまだ練度が足りないだけのことである。今日は、助けをかりて私がレパきちを押さえている間に千棒を閉めてもらった。情けない話である。
 午後の主要な仕事である草刈がそろそろ終わりを迎えている。もう草はこれ以上伸びない、刈れそうなところも限られている。10月半ばついに終るかもしれないが、草刈がなくなったときにその時何をすればいいのやらである。タダでさえ、私のする仕事は少ないのでこれ以上仕事が無くなってしまうのは困る。季節によって仕事内容が変化してくのが、この仕事なので、その時その時で順応できるよう頑張らねばならない。

228・2007年10月7日

2007-10-09 20:37:43 | Weblog
228・2007年10月7日
 今日は鬼門の日曜日、若手の中では一番キャリアのあるYさんが川崎に出張ということで、少ない中、さらに少ない状況で仕事をすることになった。幸い、夕方から雨が降り出すということで、当歳を入れるのが後になったおかけで思ったよりかはすぐに朝の仕事を終えることができた。
 朝の仕事が終われば、後私にとってはいつも通りの仕事運びとなる。パートさんが来ないので、仕事の進みは遅いがそれでもいつもと変わらずに仕事をした。厩舎作業はいつもしていることである。
 夕方ごろから予報どおり天気が悪化し、どす黒い雲とともに風が強く吹き出してきた。そして雨も降り出し、雨風が強くなり久しぶりの悪天候に陥った。当歳を入れたのは悪くなる手前だったので助かった。この当歳入れは離乳後間もないと馬房に入れるのも大変である。馬が暴れて、なかなか千棒が閉められず、すぐ外に出ようとして私を困らせている。先に離乳してきたものたちはたいぶ落ちついているのでさほど苦労はしないが、離乳したてとなると大変に厄介である。特に繁殖にいたころを知っている私としては、この変わりように大変驚きと戸惑いがある。私は当歳を馬房に入れることがなかなかできずにいる、もっと圧力をかけて馬にいうことを聞かせ、素早く作業しないといけない。
 
 今日の夜、流しの下においてある揚げ物用の油をこぼしてしまい大変だった。米を取ろうとして、鍋に当たってしまったが、幸い米は無傷で済んだ。しかし、油を拭いて片付けてと貴重な休む時間を消費してしまった。仕事を終えお疲れの後で、こういうことをすると本当に面倒でしんどく思う。以後こんなんことが無い様に努めたいが、不慮の事故はいつ起こるかわからない。

227・2007年10月6日

2007-10-09 20:37:07 | Weblog
227・2007年10月6日
 今日は初めて引く馬がいた、二歳の牡馬コッツ君である。牡馬を引くのはまだ少し緊張というか、暴れられたときの対処に慣れていない。とにかく、初めて引く男馬はやはり緊張してしまうものだ。私も、横目で人が馬を引いているところを観察しながら、馬の引き方や馬の癖などを見るようにしている。しかし、見るとやるでは大違い、力の入れ方やタイミング、体の当て方など実際やると難しい。
 今回、コッツ君を引いたが馬のいいようにされてしまったところがあった。さすがに方馬という最悪の結果にはならないが、うまく引いてくることはできなかった。周りから見たら危なく映っている事だろう。しかし、ビビッてしまうのが一番良くないので、馬に対して強い気持ちでいないといけない。馬が暴れても落ち着いて対処しなくて、人も馬も怪我をする。内心少しドキドキしたが、なんとか洗い場まで持っていくことができた。途中、足を滑らしてしまったので、もし扱けていたらやばかっただろう。まだまだひよっ子であることが、窺える一幕であった、これも経験である次に活かしていかなければ。

225・226・2007年10月4・5日

2007-10-09 20:36:27 | Weblog
225・226・2007年10月4・5日
 4日は特に記憶に残ることはなかったが、繁殖から新たに離乳した当歳がやってきた。しかし、遠目でしかみておらず、なんとなくしか見られていないので残念である。離乳してきた当歳をじっくりと見る機会がないのが本当に残念であるが、現状ではしかたがない。4日も無事に仕事が終えられたことがなによりである。

 5日は久しぶりの休みで新冠にあるO牧場に行くことが出来た。謀SNSを通じて知り合うことになった方の牧場に行き、いろいろと込み入った話をさせていただいた。今回、休みのタイミングもあい、すぐに牧場のほうに行かして頂けたのは非常に幸運なことであった。私の今後を占う意味でもこの日は非常に重要な日となったことだと思う。また後日に詳しく記載したいと思う。とにかく、O牧場のUさんには本当に感謝である。ありがとうございました。
 
 その後、静内のネットカフェで漫画を読み、ジャンプの看板であるハンターハンターとナルトの最新巻を読んだ、流し読み程度で内容を確認するような感じであった。特にハンターハンターは少年誌では一番の漫画だと思っているが、疲れた体と脳みそでは読むのはしんどい。デスノート並みに読み込みたい漫画である。今までまったく手の付けなかった、ラブコメ系のものが読みたくなってしまうのは、この仕事をしているからだろう。どうも、精神的にも疲弊してしまうので、ほんわかするようなもの読みたくなってしまうようだ。 
 ドリンクバーを必要以上に利用し、ネットカフェの隣にあるファーストフード店でハンバーガーとチキンを食べ、前回行ったとんかつ屋でまた食欲を満たした。日ごろ食べていないものを、頂けるのは休みの日ならではである。
 静内からバイクで帰るのも最近は辛くなってきた、行きは昼間だからまだ暖かい。しかし、日が落ちると気温も一気に下がる。だが、路面凍結するまではこれしかない。また、燃費が最近、非常に悪い。メーターの減りが明らかに早くなっている、特に思いあたることもなく、どうしてこんなに燃費が悪くなってしまったのか謎である。ガソリンも安いものではないので、全く困ったことになってしまった。

222・223・224・2007年10月1・2・3日

2007-10-05 20:28:49 | Weblog
222・223・224・2007年10月1・2・3日
 3日間ともにいつも通りの一日で、特に忙しいわけではなかった。しかし、日記をつける気にもならず、惰性に時間を過ごした。2日は旭川が開催され、夜の馬おろしの当番の日であったが今日からなくなったようである。
 10月に入り、早朝は特に冷え込んでいる。また風もひんやりとしており、じっとしていたら日中でも寒く感じるかもしれない。しかし、動く分には今が一番いい季節であろう。

仕事の流れ
4:20スタート 
パドックの水入れ12個分
飼桶、水桶外し、洗い場に持っていく
5:00 5分ほどコーヒーブレイク
馬入れ 当歳、一歳の牡 この時に体温も計る
馬だし 先に牝馬、その後牡馬 マシーンに入れる馬とパドックに入れる馬といる

6:00から7:30まで休憩
マシーンに入っている馬の入れ替え
馬房掃除 ボロを取り、汚い寝藁を捨てる 牧草または麦稈が減った馬房に麦稈を足す
10:00 15~20分ほど休憩
パドックの水足し24個分
マシーンの掃き掃除
モロミ洗い

11:30から13:00まで休憩
馬入れ
コーヒーを飲んだコップ洗い
事務所の床掃除
13:30
牝馬の手入れ
水足し
15:00
草刈 1tトラック3~4台分
草配り 
16:15
洗い場のボロ掃除
パドックの水桶洗い

17:00 10分ほど小休憩した後19:00まで休憩
19:00
夜飼い 
19:10
全日程終了 場合により馬おろし有り
  
だいたいこれが私の一日の仕事の流れである。育成に来た当初はほぼ4時に起床することや、大人しいとは言え現役、一歳馬を引くのは緊張した。もちろん今も緊張しているが、少しはリラックスできている、要は経験値の問題である。また、草刈と草配りこれが大変だった。草を集めてダンプの荷台に積み上げる。そして、それを三分の二配らなければならない。これが当初は体力的には厳しかったが、今では全く問題はないと自負している。内馬場で刈っているので、調教の様子を近くで見学することができる。馬が走っているのを近くで見られるのは悪いものではない。
 一番いい仕事は牝馬の手入れである。一番馬と接する時間が長い仕事がこれである。馬の手入れができないと、仕事に対するモチベーションが一気に下がる。可愛い牝馬ちゃんたちを触る瞬間がこの仕事して、楽しく、勉強でき、この仕事をやっていける原動力である。当歳たちも触れたらもっといいのだが昼夜放牧しているのでなかなか難しい。しかし、現役でしかも中央で走っている馬を触れるも悪くない。重賞で3着に好走したことのある馬も中には入る。現役の馬の形をしっかりと覚え、今後に生かしていきたいと思う。

220・221・2007年9月29・30日

2007-09-30 21:09:37 | Weblog
220・221・2007年9月29・30日
 29日は夜飼が終った後に、一ヵ月半ぶりに温泉に入りに行った。久しぶりに入る温泉は最高に気持ちよかった、30分以上は湯につかり日ごろの疲れを癒した。この日は隣の部屋で麻雀をしていたので、それから逃げる意味合いもあった。買い物もできたので、私にとっては都合のいいことばかりである。隣では夜遅くまで麻雀をしていたらしく、参加しないでよかったと改めて思った。

 30日は、日曜日であったためにいつもより人数が少ない中での仕事であった。自分にとって鬼門である日曜日はいつもと違う仕事の流れになるので大変である。特に朝の馬出し、入れが大変であった、日ごろ引いたことのない馬を引き、また今まで可愛がっていた当歳を引くのだがこれが意外と大変なのである。当歳が思いのほか暴れるので、今までの感覚でいると痛い目にあう。私は十分な馬を引く能力もなく、他のものからすればあぶなっかしい感じがするのだろう。
 馬の突然の挙動にもまだ十分に対応できず、古馬の牡馬を馬房に入れるときも少し危なかった。いきなり、馬房にはいるものだからそれに対応できず、少しビビッてしまった。入り口に腰をぶつけたりして怪我をするおそれがあるので、人間が先に入ってからいれた方がよい。馬に対しての動作、所作はまだまだおぼつかない所が多々ある、本当にいつか怪我するなと思うこの頃である。
 明日から10月に入り、育成に来て1ヵ月経ったことになるが、まだまだここで働いていくには、体力・気力・能力ともに未熟である。