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全宗ー火坂 雅志著

2007-02-23 | 消えた信長ー本能寺の変
先日、火坂 雅志著「全宗」を読みました。豊臣政権の中枢に食い込み、秀吉の筆頭侍医となった施薬院全宗の生涯と、群雄割拠の乱世を描いた、火坂氏の代表作です。読みやすく、興味深い1冊でした。長編ではありますが、逆に、もう少し長くてもよかったかと思います。

このカテゴリ「消えた信長ー本能寺の変」にも関連する箇所があり、ご紹介させていただきます。

本能寺の変につき、全宗と吉田兼見との会話の中で、「信長を征夷大将軍に任じ、幕府を開かせようといたしたが話を蹴られた。信長の望みは、みかどを廃し、みずから皇帝になることだった。信長を恐れた朝廷は、前関白近衛前久が中心となって策謀をめぐらし、吉田兼見が主君との不和を噂される明智光秀との仲立ちをつとめた。後ろ盾に朝廷があり、他にも同盟者がいるからこそ、光秀は謀反に踏み切った」と言う仮説を展開しています。しかも、「同盟者」について、「光秀と謀議をこらす時間があり、直前に京にいた武将」として、徳川家康の関与を、「知っていたと考えられなくもない」と全宗に独白させています。

そうなんです。家康の関与・・・何かしら関わっていたと考えられなくもない、と思っています。


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