プロ家庭教師 俵屋の日記

気になること あれこれ

言葉の定義

2012年06月14日 | 理科
高校生・中学生の中間テストが全て返ってきました。

毎年思うのが
一学期の中間テストは気を抜く生徒が多い、ということです。
まあ、私が過去見てきた中高一貫の私学の生徒がサンプルですので一般化はできませんが
今回もあ~あ、という結果をもらってきた生徒が続出。

なかでも高校生はクラス分けがかかった中3が終わった開放感からか
一年ぶりに始めた運動部と勉強のバランスが取れなかったか
得意のはずの理科でありえない成績を取ってしまい、本人もかなりの落ち込み具合です。

落ち込むのはまあいいのですが
なぜそんなに問題が解けなかったか、その解明が大事ですね。


新単元に移ったときには、その単元で新たに使う単語について
必ず定義を理解し言えるようにすること、と
教え子に言い聞かせています。
これは中学受験の小学生からずっと言い聞かせているのですが
なかなかやらないのですね。

今回の高校生は、物理のこの「定義」が驚くほどあいまいで
つまりよくわからないけどとりあえずこういう計算式をつかえばいいんだな程度で
中間テストに臨んでしまったわけです。
その日の復習で必ずやるべき内容だと指示しているのですが
まあ、面倒くさいのでしょうね。
「教科書とノートをその日のうちに読み直して理解し、暗記するものは暗記する」
が私が指示する復習の基本的な内容なんですが
このわずかな労力を惜しんだためにえらいことになったというわけです。

ちなみにこの生徒が理解しておくべきだった単語は
「速さ」「速度」「ベクトル」「スカラー」「変位」「相対速度」などです。
全部黒太字になってるのにねえ‥
物理におけるこれらの定義は
「物体が一直線上を単位時間あたりに進む距離」
「速さに向きを加えて考えたもの」
「大きさと向きをもつ量」
「大きさだけで表される量」
「位置の変化をベクトルで表したもの」
「運動する2物体のうち基準となる物体Aから見た物体Bの速度」
ですが、特に「速さ」と「速度」がわかってなかったようで
「速さ」の定義は小学校の算数とほぼ同じで学校で習うんですが
少なくとも中学受験のテキストには書いてあるよ‥


基礎はほんとうに大事なんですよ。

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