ピーカンの午後、京都御所は蛤御門の向かいのホテルまでセミナーに行って参りました。今日は喋るほうじゃなくて聞くほうだから気楽なものです。
オフィスからは地下鉄で2駅の距離。御所の緑を楽しみつつぶらぶら行けばいいわ、なんて安易に考えていたら、とんでもない。京都の夏はすでに暑い!スーツのジャケットはさっさと脱いで腕に引っ掛け、折りたたみの雨傘を日傘代わりに差して、ふうふう言いながらやっと会場に辿り着きました。
さて、肝心のセミナーのテーマですが「男女雇用機会均等法」。
セミナー前半は同志社大学教授のお話を聞き、後半は日本新薬㈱の人事課長とユニチカ㈱の研究管理職を加えてのパネルディスカッションという構成。
それぞれの方の見識を聞かせて頂きましたが、共感できることの多い、実りのあるセミナーでした。
要約すると、
「企業において、もはやオトコだオンナだと性別にこだわっていられるような状況ではない。男性であれ女性であれ成果を上げることができる人をさらに動機付けして、ハイパフォーマーとして高業績をあげてもらわねば経営が成り立たない」
「最後の最後に『ワタシはオンナですから』と逃げる女性がまだまだ多いのが現実。仕事をする、という気概を持って下さい。逃げないで!」
というところでしょうか。(3時間にも及ぶ濃い内容だったにしては随分乱暴な要約ですが…)
ワタシもお三方に全く同意見。
女性の社会的地位がいつまで経っても向上しないのは、女性が甘えているから。法律や制度にあぐらをかいて、結婚しても、出産しても、『雇い続けてもらえるのがあたりまえ』という顔をして、自分の仕事の質を高める努力をしない人を「雇いたい」と誰が思うでしょうか。本当に意欲があって、能力の高い人なら、たとえ法律なんかなくても「落ち着いたらきっと職場に戻って来てください。あなたが必要だから待っていますよ」と会社から言ってもらえるものなのですよ。
諸先輩方の頑張りのお陰で、有難いことに女性が働き続けることができるよう世の中の仕組みが段々整ってきています。これからは、女性労働者自身が意識改革を図って『エンプロイーアビリティ』(=雇用されうる能力)を高めていくことが必要不可欠である、と考えます。
こんなようなワタシの見解は異端なのか?と不安に思ったこともあったのですが、同じご意見の方もいて下さるのだ、と知って心強い限りです。
こういっては何ですが、やっぱりお役人や外郭団体の方のお話よりも、民間の方のお話を聞くほうが、現実味を帯びているし何より説得力があります。
…公務員の妻としては、過激な発言だったかしら。
ともあれ、これを機会にワタシ自身「働く女性の選択肢を増やす」ために、もっともっと勉強しなくちゃ、とエンロールされて帰ってきたのでした~。