宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

パリジェンヌ展 世田谷美術館

2018-01-18 19:39:36 | 美術

比較的暖かい日であったので、主人と《パリジェンヌ展》を見てきました。
ウィークデイの世田谷美術館の駐車場はがらがら、バックが弱い私にとっては嬉しいです。
しなやかに時代を生きたパリジェンヌの肖像画や、ドレス、髪型、ティータイム、ファッションなどに関係するボストン美術館所蔵品展です。

その中で私が注目したのはティータイムの食器。セーヴル磁器かと思いきや有田焼のティーカップ&ソーサーとポットです↑。小ぶりですが繊細な花模様でカップの縁は細かく輪花状になっていて素敵!1729年頃のものとのことでした。まさに日本から浮世絵の紙に包まれて輸出された有田焼食器なのでは・・。

またパリジェンヌの髪形が凄いです。うず高くいろいろなものを入れたり羽をつけたり船を載せたりした髪形。ドレスはウエストがキュッとしまってボリュームのあるスカート。

その頃は女性は結婚して子供を生み育児に専念するのが良いとされて、公共教育の場がなかったので子供に字を教えたり、ピアノを教えたりしていました。 しかし世の中だんだん女性も古い慣習から解き放たれていき、自分の能力を開花させて画家や女優など多様な生き方をするようになります。
服装も締め付けるものからシンプルに変化していきます。デザイナーがファッションをけん引…ピエールカルダンなどが登場してきます。

パリジェンヌの変遷から時代の変化も分かる展覧会でした。
コメント
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